年末調整をWebで完結「マネーフォワード クラウド年末調整」

マネーフォワードは、クラウド型年末調整ソフト「マネーフォワード クラウド年末調整」を8月末に提供する。同サービスにより、2021年1月以降に開始された法定調書のe-Tax等での提出の一部義務化に対応できるほか、年末調整に伴う作業をクラウドで完結できる。

同サービスは、年末調整の申告書など書類の記入はすべてWeb上で行なうため、書類の準備・配布・入力・回収の手間を削減でき、年税額の計算や帳票の出力も可能。年末調整時期までにe-Tax、eLTAXなど行政機関への電子手続きにも対応する。他社の給与計算ソフトを用いていても利用できる。

同社が実施した調査によれば、労務担当者と従業員の約8割が「毎年の年末調整業務に負担を感じる」と回答し、特に労務担当者が負担とする点として、提出書類の確認や記入ミスの対応、書類の配布・回収など、紙ベースの作業による業務負荷が上位に挙げられたという。

同社では従来、クラウド型給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」において年末調整機能を提供してきたが、平成30年度税制改正により、'21年1月から前々年の法定調書が100枚を超える場合、e-Tax等での提出が義務化された。それを受け、より多くの企業の年末調整を電子化するため、同機能を独立させて新たにサービスとして提供する。