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日本舞踊の「間」をオンラインで伝達。KDDIが5G低遅延お稽古システム

KDDIは、日本舞踊協会と連携し、5G環境を活用したオンラインお稽古システムの実証実験を行ない、低遅延・高画質で細かな動作の伝達が可能なことを確認したと発表した。実験で構築したシステムは日本舞踊以外にも応用でき、今後さまざまなオンラインによる稽古の利便性向上を目指すとしている。

実証実験では、KDDIの開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」の5G環境と、エッジコンピューティングの「AWS Wavelength」を活用、大容量データの高速処理を行なえるオンラインお稽古システムを構築した。

日本舞踊のオンライン稽古は、遅延やコマ落ちが発生する従来の環境では、音楽に合わせた「振り」や「間」の取り方を正確に伝えることが難しいといった課題があったという。実証実験の環境では、5GとAWS Wavelengthを用いた高画質映像のリアルタイム通信により、手足の細部の動きまで高精細に表現。師匠・弟子側の双方で音楽を同時に再生できるアプリケーションも独自に開発され、より遅延を感じない稽古が可能になった。

KDDIでは、今後の5Gエリアの拡充により、稽古場やスタジオなどと各家庭をつなげた、高品質なオンラインお稽古の実現を目指すとしている。