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全国版図柄入りナンバープレート、デザイン決定
2021年6月30日 13:08
国土交通省は、新たな全国版図柄入りナンバープレートのデザイン案を決定した。2022年4月頃からの交付を予定する。
全国版図柄入りナンバープレートは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念した特別仕様ナンバープレートの後継となるもの。国民からデザインアイデアを募集し、自動車技術会デザイン部門委員会及び「新たな図柄入りナンバープレートの導入に関する検討会」の審査等を経て、採用デザイン案を決定した。
採用デザイン案のタイトルは、「はなれていても『思い、みな一つに』」。採用デザイン案を決定するにあたり、6月29日に第6回「新たな図柄入りナンバープレートの導入に関する検討会」を開催。候補5作品から選ばれた。
「はなれていても『思い、みな一つに』」のデザインコンセプトは「日本全国47都道府県の県花をモチーフに、日本の美しさを表現しました。植物は円環の象徴であり、枯れても再び綺麗な花を咲かせます。『日本を元気に』というコンセプトをもとに、それを植物の成長と捉えてデザインしました。また、全国すべての県花を用いることで、『日本全体で立ち上がろう』という思いを込めています」。
訴求ポイントは「国民に広く定着し、親しまれるよう、子供から大人まで広く愛されるようなデフォルメを効かせたデザインにしています。一つ一つの花(人々の思い)が集まることで大きな団結力を生むことを表現するとともに、右肩上がりに配置することで上昇、復興を表しています。色には、日本の伝統色をあしらいつつ、夢や希望を意味する虹に見えるよう配置を工夫しました」としている。
交付期間は、2022年4月頃から2027年3月までの間を予定。寄付金有りの場合はフルカラー版とモノトーン版のナンバープレートを選択可能、寄付金無しの場合はモノトーン版のナンバープレートとなる。なお、視認性試験等を経て、必要に応じて色味調整等を行なう場合がある。
国土交通省はこれまで、“走る広告塔”としてのナンバープレートの機能に着目し、大会の開催機運を醸成を図るラグビーW杯、東京2020オリパラの特別仕様、地域振興・観光振興に貢献を図る地方版の交付を実施していた。