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佐川急便とビットキー、顔認証+スマートロックでドアナカ置き配
2021年6月23日 12:07
佐川急便とビットキーは、都内のオートロックマンションで、顔認証とスマートロックを活用した置き配の実証実験を実施。ドアマエ(専有部玄関前)への置き配と、ドアナカ(専有部玄関内)への置き配を行なった。
事前に設置した設備は、オートロックエントランスのドアと連携した「bitlock GATE」、顔認証を可能にするbitlock GATEと連携したタブレット端末、専有部向けスマートロック 「bitlock LITE」と置型のセキュリティカメラの3つ。このうちbitlock LITEとセキュリティカメラは、ドアナカへの置き配を希望した世帯のみ。
bitlock GATEとは、ビットキーが開発する電子制御ドア向けのスマートロック。bitlock LITEとは、スマートフォンや専用のリモコンキー「bitbutton」などで鍵の開け締めができるスマートロック。
いずれも、「人・時間・回数」などの制限付きデジタルキーを発行することで、居住者が不在の場合でも、配達員や家事代行スタッフなどがスマホでオートロックのエントランスの鍵や玄関の鍵を開けられる。
実験では、住民がECサイト(実験では4社のECサイトに限定)で商品を注文。ドアマエの場合は顔をカギとして事前登録した配達員が共用部のオートロックを通過し、注文者自宅の専有部玄関付近に配達した。
ドアナカの場合は、まず配達員の氏名、顔写真、配達日時を開示した上で、専有部玄関に設置したbitlock LITEを解錠できる一時的なデジタルキーを注文者へ申請(リクエスト)し、許可を得る。その上でドアマエ時と同様にオートロックを通過した後、注文者自宅の専有部玄関に設置したbitlock LITEを解錠、玄関内に配達した。
ドアマエ、ドナナカいずれの場合も、配達完了後は注文者へ通知を送付した。
実施期間は2月中旬から3月上旬。今後は実験で見えた課題を解決するほか、秋頃に次回の実証実験を予定。検証を通じ、両社では引き続きサービス化に向けた取り組みを進める。