GUCCI、動物由来素材を使わない新素材「デメトラ」

グッチは、動物由来素材を使わない新素材「デメトラ(Demetra)」を発表。デメトラを採用した3ラインのスニーカー「グッチ バスケット」「エース」「ライトン」を発売した。

グッチの技術者と職人が2年間にわたる研究開発で生み出した新素材。イタリア国内の自社工場で、高級レザーのなめし加工で培われた専門技術を活かして製造。効率的な製造プロセスと、非動物由来のサステナブルで再生可能なバイオベースの原料からなり、なめらかで優れた弾力性と、しなやかでラグジュアリーなテクスチャーを実現した。

汎用性の高さも特徴。他の新素材に比べ生産量や用途に条件や制限がつきまとわず、スケールや数量を求めるブランドにも対応可能なことから、ファッション業界に広く提供していくという。また、循環型経済を推進するため、製造時に発生する端材はGucci Upプログラムのラインにのせ、グッチが自社製品にアップサイクルする。

製品としては、「グッチ バスケット」「エース」「ライトン」の3ラインのスニーカーに、アッパーの大部分と、ライニングの一部にデメトラを採用した。これらの製品には、デメトラ以外のパーツにも、オーガニックコットンやリサイクルスチール、リサイクルポリエステルを採用し、動物由来の原料や素材は一切使用していないという。