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金属調デザインでもNFCが使える「高意匠NFCラベル」。凸版
2021年6月18日 12:20
凸版印刷は、高級感を表現できる金属調加飾を施しながらもNFCタグとしての通信性能も兼ね備える高意匠NFCラベルを開発した。NFCが金属による通信影響を受けやすいという課題に対応し、印刷加飾技術や箔のデザインパターン、アンテナ設計等の技術を組み合わせ、通信性能を維持したNFCラベル。
従来、商品管理や真贋判定などに使用されるRFIDタグ・QRコードラベル等の製品は、タグ・ラベル自体に高意匠性を付与されることが少なく、また貼付対象のデザインを損なわないような位置に貼付されることが一般的だった。しかし、最近では消費者に対しNFCタグを使用して商品体験を提供する需要が高まったことから、より消費者がアクセスしやすいNFCラベルの配置を検討しながら、商品のデザイン性を維持する重要性も高まったという。
今回の技術では、特にパッケージデザイン性が重視される高級酒や高級化粧品などのブランド製品で、NFCラベルによってデザイン性を棄損する心配がなく、NFCを活用した製品ID管理や商品情報提供、真贋判定など、さまざまなサービスの提供が可能になる。
一般的にRFIDタグは、金属素材により通信の阻害・性能低下などの影響を受ける性質を持つ。その性質を考慮した金属調加飾技術の採用に加え、NFCタグのアンテナ設計の技術的知見を活かし、金属調加飾を施していてもNFCタグとしての通信性能を十分に確保できる製品設計を行なった。
製品ラインアップは、「金属調装飾タイプ」と「金属調鏡面タイプ」の2種。
金属調装飾タイプは、デジタル印刷による金属箔転写と他印刷との複合化による金属調加飾デザインを付与したモデル。箔版が不要なため、意匠性の高いデザインを低コスト・短納期で対応できる。
金属調鏡面タイプは、金属蒸着を使ってラベル全面を金属鏡面調に仕上げたモデル。ゴールドやその他メタリックカラーの色調再現、マット調仕上げ等にも対応する。