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東京 京橋に12階・高さ56mの木造ハイブリッド構造ビル

第一生命保険と清水建設は、東京都中央区京橋において、地上12階・高さ約56mの、木造ハイブリッド構造の賃貸オフィスビルの新築計画の検討に着手する。再生可能な循環資源である木材の使用など、持続可能な社会の形成に貢献する計画を目指す。

主要な構造材に清水建設が開発した、木材と鉄骨、コンクリートをニーズに応じて適材適所に組み合わせる「シミズハイウッド」を採用。中高層ビルとして最大級となる1,000m3程度の木材を使用し、建設時のCO2排出量を、同規模の鉄骨造の賃貸オフィスビルとの比較で20%以上削減することを目指す。

シミズハイウッドを構成する要素技術は「スリム耐火ウッド」、「ハイウッドビーム・スラブ」、「ハイウッドジョイント」。

工事電力は、木質バイオマス発電由来のグリーン電力証書を活用して、全て再生可能エネルギーで賄い、約230トンのCO2削減効果を見込む。また、木材には多摩産材を含めた国産材を使用し、森林資源の循環利用と地域創生・活性化への貢献を図る。

場所は中央区京橋2-4-12。規模は地上12階・地下2階、延床面積約16,000m2で、構造は鉄骨造、一部木造。主要用途はオフィス、店舗。第一生命としては2件目の木造オフィスビルで、2025年以降の竣工を目指す。

なお、第一生命は1921年から1938年にかけて京橋に本社を置いており、また清水建設は1903年から1991年、2012年以降、京橋に本社を置いていることから、京橋は両社にとってゆかりのある場所だという。