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Instagram、投げ銭・アフィリエイトなどクリエイターの収益化機能拡充
2021年6月9日 12:16
Instagramは8日、昨年10月より国内でテスト中のバッジ機能をアップデートしたほか、アフィリエイト機能、個人アカウントとショップ機能の連携など、クリエイターの収益化をサポートする機能の拡充を発表した。
バッジ機能は、Instagramライブで視聴者がバッジを購入し、お気に入りのクリエイターやビジネスを応援することができる機能で、昨年10月に国内でテストを開始した。視聴者が120円・250円・610円のバッジのいずれかを購入すると、コメント欄に自分のアカウント名と購入したバッジのアイコンが表示される。
今回のアップデートでは、1回のライブ配信中にファンが複数のバッジを購入できるようになる。また、バッジ機能を使って一定時間ライブ配信したクリエイターに支払われる金額が増加する。7日のうちに15分以上ライブ配信をした際には100ドル、30日のうちに他のアカウントと一緒に30分以上ライブ配信をした場合は150ドル、4週にわたって毎週15分以上ライブ配信した場合は250ドルが支払われる。
新たに、アフィリエイト機能のテストも開始する。Instagram内で決済まで完結できる「チェックアウト機能」に対応している商品の詳細ページに遷移できる「ショッピングタグ」を自身の投稿に付与し、タグ付けした商品の売り上げが発生すると、コミッション(仲介料)を得ることができる。
アフィリエイトの対象となる投稿は、上部に「Eligible for commission(コミッション対象)」と表示され、利用者にとっても商品の購入でクリエイターの支援が可能となることが明確になる。
テストは、米国の一部クリエイターとビジネスを対象に行ない、将来的に拡大していく。
併せて、個人クリエイターもInstagramのショップ機能を利用できるようになる。従来、ショップ機能を利用するためには「ブランド」としてInstagramアカウントを利用する必要があったが、個人アカウントでもプロフィール画面にショップへのリンクを追加できるようになる。この機能は、数日のうちに日本を含む世界中で導入される。
また、米国のクリエイターを対象に、オリジナル商品をInstagramアプリを通じて簡単に制作し、ショップで販売できるようになる機能を年内に追加する。複数のパートナー企業のいずれかとアカウントを連携させることで可能になる。
これらのアップデートに加え、米国でテストを実施していたIGTV動画の冒頭に広告が表示される「IGTV広告」について、現在オーストラリアや英国でもテストを実施しているほか、今後ドイツやフランスでもテストを開始する予定。
Instagramの親会社であるFacebookは、今後もInstagramやFacebookでクリエイターが生計を立てる手段を、継続して提供していくとしている。