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九段会館、新コンセプト食堂や屋上庭園擁する次世代型オフィスに

外観イメージ

東急不動産と鹿島建設は、登録有形文化財建造物「旧九段会館」建て替え事業について、物件内の施設や屋上庭園イメージ等の詳細を公開した。2022年7月竣工予定。

「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」として進められている、登録有形文化財建造物である旧九段会館を一部保存しながら建て替える事業。「健康」「安心・安全」をテーマに、アフターコロナにおいて都心部に求められる持続可能な新しい働きかたを実現し、SDGsへの貢献をはじめとする社会課題を解決する次世代型オフィス提供を目指す。

物件内に開業予定のシェアオフィスでは、コントラクトフードサービスを展開するモノサスの「ものさす社食研」と連携し、健康と職場での繋がりの実現を図る新しい職域食堂を設置。SDGsを意識し、オフィスワーカーと共に生産から消費までを考えていく食堂を目指す。

食堂イメージ

食材は、全国の農家から直接仕入れる産地直送のオーガニックなものを中心に利用。栄養バランスのとれた定食メニューや産直サラダステーションを用意するとともに、カロリー・塩分・栄養素等を見える化することで、人それぞれの健康状態に合わせたメニューを選択できるようにする。

提供メニューイメージ

また、コロナ禍における社員同士のコミュニケーション希薄化という課題を解決するため、ランチタイム以外の時間はオフィスワーカー向けのラウンジとして運営。各社と連動した食育の活動なども実施する。そのほか、オフィステナント向けにランチボックスやケータリングを提供する。

日々の健康サポートを目的として、物件内に内科・皮膚科・歯科・耳鼻科、薬局等が集まるクリニックモールを設置。オフィスワーカー向けの各種健康セミナーの開催も予定する。

クリニックモールイメージ

屋上には、オフィスワーカー専用の「屋上庭園」を整備。簡単なストレッチや運動が可能な健康家具も設置する。また、オフィスワーカー専用の「仮眠室」設置により健康的で生産性向上に結び付く働きかたを推進するほか、「オールジェンダートイレ」や「礼拝室」の整備により入居企業のダイバーシティ経営の推進と、オフィスワーカーのこころの健康に配慮する。

屋上庭園イメージ

感染症対策への取り組みとしては、ICカードをフラッパーゲートにかざすと自動でエレベーターが呼び出される仕組みを導入。ボタンを押さずに目的のフロアへの移動できる。ラウンジ、食堂、エレベーターホール等には混雑検知センサーを設置し、Web上や物件内のサイネージで混雑状況を確認できるようにする。

サイネージ表示イメージ

所在地は東京都千代田区九段南一丁目5番1外。敷地面積は約8,765m2、延床面積は約68,108m2、地下3階・地上17階、高さ約74.9m。

位置図