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西麻布に帝国ホテルが食事提供する36階老人ホーム。都心最大級
2021年6月7日 19:45
三井不動産レジデンシャルは、東京都港区に都心最大級のシニアレジデンス「(仮称)パークウェルステイト西麻布計画」を5月31日に着工した。三井不動産レジデンシャルウェルネスが運営し、2024年秋の開業を予定している。
三井不動産グループが培ってきた住宅・ホテル・商業施設等の開発・運営ノウハウや、富裕層向けマンションを供給してきた実績を生かし、古くからの高級住宅地である港区西麻布において、都心初となるシリーズ最高峰のフラッグシップ物件として推進する介護付き有料老人ホーム。
ブランドコンセプト「Life-styling×経年優化」のもと、入居者のライフスタイルに合わせ、多種多様な共用部を設置。自由に生活をデザインできる商品企画を提案する。さらに継続的な機能更新を行ない、時代にあわせた最新設備やサービスを導入。時を経ても「すまいとくらし」の価値を高め、入居者が心地よく暮らせる環境を提供する。
港区西麻布四丁目に位置し、地上36階、総居室数421室の大規模シニアレジデンス。西麻布の立地特性を生かし、周辺の街並みと調和がとれた品格のあるデザインとし、六本木通りに面して常緑樹を多く植栽することで周辺環境にも配慮した。
共用空間には、ラグジュアリーホテルのようなロビーラウンジやライブラリーなどを配し、入居者が心地よく過ごせるような空間としている。居室空間は、マンション事業のノウハウを生かしたデザインとクオリティで、車いすの回転スペースの確保や、生活リズムセンサーやカードキーによる在不在管理など、シニアのための機能性も備えている。
約2,200m2のプライベートガーデンも計画。ガーデンの中には、自然に触れながらくつろぎの時間を楽しめる「ティーパビリオン」を配置した。1階のロビーラウンジなど建物内の様々な場所から中庭の緑を感じられるように設計するなど、自然の要素をデザインに取り入れることで、健康や幸福、快適性に貢献するという「バイオフィリックデザイン」の考えに基づいて計画している。
最上階の2層吹き抜け(約6m)の開放的なダイニングでは、有料老人ホームとして初めて、帝国ホテルに調理・サービス提供を委託。日本の迎賓館として開業以来培われてきた帝国ホテル伝統の味を楽しめる。ダイニングでは栄養計算された日替わりのセットメニューやアラカルトメニューを、プライベートガーデンに囲まれた離れ空間「ティーパビリオン」では、ブッフェ形式のコンチネンタルブレックファストや喫茶などを提供する。
9階のスパ・フィットネスフロアには、医科学的根拠に基づき水温・水深・水流などが設定されたジェットマッサージプールをはじめ、サウナや大浴場、フィットネスルーム、トリートメントルームなどの施設を完備。ウェルネスデベロップメントが設計監修、運営を行ない、プールやフィットネスルームでの運動プログラムの提供なども予定している。
入居者の健康管理をサポートするため、同一建物内に、慶永会によるクリニックを開設。クリニックでは、日常診療に加え、定期的な健康診断の実施や入居専用時間における健康相談対応などの医療サービスを提供する。また、慶應義塾大学病院の医療連携協力医療機関として登録し、先進機器を用いた検査の実施や、高度医療、専門的医療が必要になった際の治療・入院では、慶應義塾大学病院と連携する。
看護師は24時間体制で常駐。将来介護が必要になった場合は介護専用フロアを利用することで、専任ケアスタッフによる24時間の介護サービスを受けることができる。看護・介護サービスは、東京海上日動ベターライフサービスに委託予定で、要支援・要介護の居住者1.5名に対しスタッフ1名以上の体制とする。
さらに同一建物内に、同社による介護保険事業所「TOKIORI」も開設。訪問介護から家事代行まで、入居者それぞれのニーズに応じたサービスを提供する。
災害対策としては、約10,000Lのオイルタンクと非常用発電設備(750kVA)を設置し、停電時においてもエレベーターや空調・照明・電気の一部が72時間稼働。すべての入居者の非常食や飲用水を備蓄している。
所在地は東京都港区西麻布4丁目174番1(地番)他。建築面積は約7,018.51m2。延床面積は約45,977.47m2。居室数は421室。うち、一般居室361室、介護居室60室。