ニュース

東京2020表彰台は再生プラスチック。組市松紋を立体化

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は3日、東京2020大会の表彰式の表彰台や楽曲、衣装&メダルトレイを発表した。「持続可能性」への貢献を意識してつくられ、表彰台は使用済プラスチックを使っている。

表彰台は、「みんなの表彰台プロジェクト」によって集められた使用済プラスチックを使用。プラスチックパーツは、全てリサイクルプラスチックで、持続可能な社会に向けた新しいモデルを発信する。

オリンピック表彰台

デザインは東京2020エンブレムを制作した野老朝雄氏が担当。「多様性と調和」のメッセージが込められたエンブレムを体現するデザインとした。側面デザインは、東京2020エンブレムコンセプトである「組市松紋」を立体化し、日本の伝統的デザインを幾何学的に発展させ、伝統的な藍染めを想起させる色と合わせ、世界へ日本らしさを発信する。

パラリンピック表彰台

東京2020表彰式楽曲の作曲は、佐藤直紀氏。国内トップクラスのスタジオミュージシャンと交響楽団から、144人が集結し、弦楽器とコーラスは多重録音も行ない、最終的に総勢256人分の音に編曲されている。

衣装は現代の祭典にふさわしい「新しい礼服」をコンセプトに、「かさね」「おり」「結び」「染め」といった和装の伝統技術を取り入れつつも、暑さ対策など、洋装の機能性を兼ね揃えたデザイン。ファッションディレクター山口壮大氏が担当した。

表彰式でメダルやギフトを運ぶトレイベアラーやエスコートを務めるボランティアは、パンツスタイルかワンピーススタイルのいずれかを自身が選択する。また、資源の有効活用のため、リサイクル繊維を採用する。

メダルトレイは、伝統的な扇子をモチーフに、リサイクル可能な再生ABSを使用している。