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Android 12や自然な対話「LaMDA」など登場 Google I/O
2021年5月19日 14:40
Googleは18日、開発者向けイベント「Google I/O 2021」で、最新OS「Android 12」やWear OSのTizenとの統合、自然な対話を実現する新技術「LaMDA」などの取り組みを発表した。
Anroid 12ベータ
Android 12では、「Material You」とよび新たなデザインを採用。ボタンの形やサイズ、明るさ、動きなどをパーソナライズして変更でき、通知やロックスクリーン、ウィジェットなどOS全体で色や動きを反映する。このデザインは同じアカウントのChromebookやWear OSなどにも反映される。
タップやスワイプ時のアニメーションも新しい滑らかなものとなる一方で、CPU利用率は22%、バッテリは15%以上節約できるという。
アプリのデータ利用状況やアクセス許可などを一覧できる「Privacy Dashboard」を新たに搭載。プライバシーに関する設定をまとめて確認・設定できる。また、アプリがカメラやマイクを利用している場合、ステータスバーにその状況を表示する。
さらにユーザー情報を端末内のみに制限する「Private Compute Core」を搭載。Live Caption(自動文字起こし)やNow Playingなど、入力音声やデータを端末内で処理する。
また、UWB技術により車のスマートキーとしてAndroid端末を利用可能にする「デジタルキー」にも対応予定。
Android 12ベータは、18日からPixelシリーズやASUS、OPPO、シャオミ、シャープなど11社の端末で利用可能。今秋の正式提供を予定している。
Wear OSはサムスンTizenと統合
スマートウォッチ用OSの「Wear OS」は、Samsungが推進するTizenと統合。パフォーマンスやバッテリ駆動時間を向上し、より多くのアプリを利用可能にする。
smart canvasでWorkspace刷新
グループウェアサービスの「Google Workspace」では、新たに「smart canvas」を展開する。スプレッドシートやDocs、Slideなどのシームレスに扱えるようにするもので、別のドキュメントやファイル、ユーザーをメンション( @ )で呼び出したり、ドキュメント上の表(Table)でのアンケートやスケジュール管理、インタラクティブなデータ連携などに対応する。
スプレッドシートでは、タイムラインビューによりタスク管理手法を拡充するなど、サービス間の連携を強化。Google Meetは、DocsやSheets、Slideの中でビデオ会議可能にするなど大幅に機能強化する。
自然な対話を実現する「LaMDA」。検索を1000倍にする「MUM」
また、自然な対話を実現するためのAI言語モデル「LaMDA」のデモも披露。相手の発する言葉の文脈を解析し、適切に会話を続けられるようにするもので、将来的にはGoogle 検索やGoogle アシスタントでの搭載を目指す。
検索アルゴリズムも現在採用している「BERT」の「1,000倍パワフル」という「MUM」を開発。例えば、「アダムス山に登ったので、来秋は富士山に登りたいけど、準備に違いはある? 」といった複雑な質問に対し、2つの山の違いや季節の違いなどから、富士山に適した登山のための情報とともに登山靴などの写真も表示する。
75言語に対応し、英語圏の人が日本語で検索しなくても富士山の情報がわかるように自動で翻訳して適切な情報を案内する。
また、3Dキャプチャとリアルタイム圧縮、3Dディスプレイを使って、離れた場所で「誰かと一緒にいるような」感覚が味わえるテクノロジー「Project Starline」も披露。現在は、Googleの一部オフィスで検証中だが、このプロジェクトの成果をGoogleのコミュニケーション製品に反映していく。