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講談社・集英社・小学館と丸紅、出版流通改革で新会社

講談社、集英社、小学館の出版社3社と丸紅は、出版流通における新会社の2021年内設立に向け協議を開始する。AIを使った業務効率化や、RFIDを活用した在庫・販売条件管理などにより、出版流通のDXを目指す。

主な取り組みは、「AIの活用による業務効率化事業」と「RFIDの活用」。

前者では、書籍・雑誌の流通情報の流れを網羅的に把握し、AIを活用することで配本・発行など、出版流通全体の最適化を目指す。RFIDの活用では、ICタグに埋め込まれた各種情報を用いて、在庫や販売条件の管理、棚卸しの効率化や売り場における書籍推奨サービス、万引き防止などのシステムを構築、運用する。

出版社3社と丸紅は、新会社の取り組みについて、「できる限り多くの書店・販売会社、出版社に、新サービスを利用いただきたい」と、業界内外への協力を呼びかけている。また、出版業界の課題解決に加え、書籍・雑誌の配送量の最適化による環境負荷の軽減や、返品率の改善による資源ロスの削減も推進していく。