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無印良品、すべての飲料をアルミ缶に

良品計画は、「無印良品」で販売する飲料をすべてアルミ缶に切り替えると発表した。4月23日から飲料の主力製品12種類がアルミ缶容器に変更され発売される。内容量と価格も変更される。

主力のお茶をはじめ、ソーダ飲料など新たに12種類の飲料の容器がペットボトルからアルミ缶に切り替わる。すでに一部の飲料はアルミ缶で販売されているが、すべての飲料をアルミ缶に切り替える形。中身が分かりやすいようパッケージデザインにもこだわった。遮光性能が上がることなどから、保存期間はペットボトルよりも長くなる。店頭ではペットボトルで製造した在庫も廃棄せず販売するため、数カ月かけて切り替わるとしている。

容量はペットボトルより少なくなる。販売価格も下がるが、実質的に値上げの形。例えば「ノンカフェイン ルイボス&黒豆茶」は、ペットボトル容器では500mlで100円だが、新発売のアルミ缶容器は375mlで90円になる。

サイズ変更や実質値上げについては、現時点でアルミ缶の製造や型の選択肢が限られ、ペットボトルほどの量産のコスト削減効果がないためとしている。価格は今後も見直しを検討していく。

ノンカフェイン グリーンルイボスティ 375ml 90円
ノンカフェイン ルイボス&黒豆茶 375ml 90円
ノンカフェイン とうもろこし茶 375ml 90円
ノンカフェイン マスカット&ルイボス 375ml 90円
ノンカフェイン 黒豆茶 370ml 90円
中国産茶葉使用 茉莉花茶 390ml 90円
中国産茶葉使用 武夷岩烏龍茶 390ml 90円
果汁100%ソーダ りんご 280ml 190円
果汁100%ソーダ ぶどう 280ml 190円
果汁100%ソーダ みかん 280ml 190円
果汁100%ソーダ 桃 280ml 190円
国産生姜使用 ジンジャエール 280ml 150円

アルミ缶への切り替えは、すぐにアクションを起こして実現できるという理由のほか、再生アルミ製造時のエネルギーは、バージン素材からの製造時と比較して97%削減できるといった環境負荷の低さに着目。アルミ缶をリサイクルで再びアルミ缶にする水平リサイクル率の高さ(66.9%)も理由に挙げており、循環型原料への切り替えを促進するとしている。