プレステ5のパッケージは100%リサイクル可能。プラ削減への取り組み

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は14日、プレイステーション 5(PS5)のパッケージにおけるプラスチック利用の削減についての情報を公開した。PS5とその周辺機器のパッケージにおけるプラスチック利用率は1～7%という。

PS5のパッケージでは、リサイクル可能な材料を用いつつプラスチック利用を削減。100%リサイクルできるかたちにパッケージを設計したほか、紙製パルプクッショントレイの採用などで、プラスチック利用を減らしている。主な削減策は以下の通り。

• 完全にリサイクルできるかたちにパッケージを設計
• カードインサートや紙製パルプクッショントレイの使用により、拡張ポリスチレンやプラスチック製トレイの使用を回避
• プラスチック製ケーブルバンドを紙製のものに変更
• ケーブルや説明書に使用されているプラスチック製の保護袋を可能な範囲で撤廃
• PS5アクセサリのプラスチック製ディスプレイウィンドウを密閉式のカード箱で代替
• パッケージ箱外側の吊り下げ用に穴をあけた部分を糊付けでなく、折り込むかたちで組み込み

また、産業廃棄物からリサイクルされたポリプロピレンのゲームソフトウェアパッケージ採用を欧州で検討開始する。

SIEでは、引き続きパッケージや製品におけるプラスチック使用削減に取り組み、資源効率の高い新しいパッケージ設計のガイドライン(資源使用、リサイクル可能率、プラスチック利用、インクや粘着剤における化学材料、リサイクルされた素材の使用を網羅したもの)のもと、プラスチックの代替を検討。ソニーグループの「Road to Zero」コミットメントと足並みを揃え、「環境負荷ゼロ」を目指す。