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グリーンダイヤルや小型化。高級時計見本市「Watches & Wonders 2021」注目製品

スイス・ジュネーブにて4月7日~13日に開催されている「Watches & Wonders 2021」(ウォッチ & ワンダー)。スイスのFHH(高級時計財団)主催による腕時計の見本市で、昨今の状況を鑑みてオンラインで開催された。

スイスの時計見本市は、MCHが主催する「バーゼルワールド」が有名だったが、コロナ禍もあって2020年の開催を延期、また運営方針をめぐって主要な大手メーカーが離脱したことから2021年の開催を断念し、100年以上の歴史に幕を下ろしている。

近年「バーゼルワールド」と双璧をなしていたのが、FHHが主催する「SIHH」(ジュネーブサロン)。今回開催された「ウォッチ & ワンダー」は、SIHHの名称を変更したもので、バーゼルワールドから撤退した大手メーカーが合流する一大イベントとなった。ジュネーブのほか上海でも開催する予定。なお、スウォッチグループ(ブレゲ、ブランパン、オメガなど)は出展していない。

「ウォッチ & ワンダー」には高級腕時計を中心に38ブランドが出展。本誌では同イベントにて発表された腕時計、および同イベントに合わせて発表された腕時計のいくつかについて、すでにニュース記事で紹介している。本稿では、イベントのトレンドやそのほか注目の高級腕時計について簡単にまとめている。

グリーンダイヤル

「ウォッチ & ワンダー」で発表された腕時計で目立ったのは、グリーンダイヤルの腕時計がラインナップされていたこと。色合いやディテールはさまざまだが、パテック・フィリップ、ロレックス、IWC、タグ・ホイヤーなど、超高級ブランドからスポーツモデルまで、さまざまなラインナップにグリーンダイヤルのモデルがみられた。

パテック・フィリップ ノーチラス
ロレックス デイトジャスト 36
IWC パイロット ウォッチ・クロノグラフ 41
タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300

小型化も流行る?

近年はケース径が大きい“ビッグウォッチ”が一定の人気を集めてきたが、歴史のあるブランドは自社の1940~60年代のビンテージモデルに回帰するような形で、小型化の動きも見せている。

ビンテージモデルはケース径35mm前後が主流で、大型化している現代の腕時計からするとやや小ぶり。当時のデザインを忠実に再現した復刻モデルなどは、もれなくケース径も小ぶりになる。ロレックスが「エクスプローラー」のケース径を3mmも小型化し36mmとしたのは大胆な決断だが、これも1950年代の初代モデルに回帰した格好という。

ロレックス エクスプローラー

そのほか注目の腕時計

ウブロ ビッグ・バン ウニコ イエローマジック
ルイ・ヴィトン タンブール カーブ GMT フライング トゥールビヨン
オリス アクイスプロ デイト キャリバー400
パネライ サブマーシブル eLAB-ID
ロレックス コスモグラフ デイトナ
チューダー ブラックベイ クロノ
ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリーク・アメリカン 1921
ゼニス デファイ エクストリーム