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マイナンバーカードの保険証利用、本格運用を延期。10月開始に

今春の本格運用を目指していたマイナンバーカードの保険証利用が延期されることとなった。3月4日からのプレ運用において問題が発生した。本格的な実施は10月を目処とする。

3月中に本格運用開始予定だったが、プレ運用期間中に、「マイナンバーが保険者においてしっかりと紐付けができていない」「被保険者番号の表示がばらばら」などの問題が発生。また、医療機関においてもパソコンなどが手に入りにくい状況となったことから、安心して運用できるようプレ運用期間を延長する。「本格的実施は10月目途」(田村厚労大臣)としている。

平井卓也 デジタル改革担当大臣は26日の会見において、「まず、半導体不足でパソコンの調達が滞ったなど、医療現場のシステム準備に遅れている。また、コロナ禍における出勤制限により、保険者がシステムに登録するデータの確認、修正作業に遅れが出たほか、一部のデータが正確ではないという状況が生じた。誤りは3万件以上あったが、25日時点でほぼ解消した。被保険者番号の登録が正確ではない状況についても、対応している」と説明。本格運用を10月に延期することで、「6カ月の間で、いろいろな事態に対処できるようになる。今後、遅れを有効に使うことが重要」とした。