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引退した新幹線の車体から作る再生アルミ、内装建材に

JR東海は、東海道新幹線の車両に使用していたアルミのリサイクルの一環として、化粧品ブランド「ザボディショップ」の店舗内装用建材として新幹線再生アルミを提供すると発表した。

「ザボディショップ」向けには、店舗の装飾、商品ケースなどの什器に新幹線再生アルミが使用される。4月9日に愛知県名古屋市にオープンする「ザボディショップ タカシマヤゲートタワーモール店」で採用されるほか、今後も新規・リニューアルオープン店舗で装飾として使用される予定。

新幹線再生アルミは、新幹線の車両に使われていたアルミから付着物を取り除き、高純度のアルミのみを抽出する手法で実現したアルミ素材。新たにアルミ素材を作る場合と比べて製造時の必要エネルギーを抑えられ、CO2排出量は97%の削減が可能としている。強度が高いアルミ再生素材となるため、装飾だけでなく、建築材料や精密機械にも使用できるという。すでに、2020年8月に東京八重洲北口にオープンした「東京ギフトパレット」の装飾に使用されている。

2020年3月に引退した東海道新幹線700系車両の車体に使われていたアルミがリサイクルに使用される。今後はN700系も対象になる見込み