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ゼニス新作、虹色に輝く「デファイ 21 フェリペ・パントン」
2021年3月25日 08:00
LVMH ウォッチ・ジュエリージャパンは、「ゼニス」の新作として、現代アーティストとのコラボモデル「デファイ 21 フェリペ・パントン」を発表した。自動巻きの機械式腕時計で、価格は220万円。販売数は世界限定100本。
「デファイ 21 フェリペ・パントン」は、現代アーティスト「フェリペ・パントン」とのコラボレーションモデル。ベースになっている「デファイ 21」は、1/100秒の計測が可能な自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載し、ダイヤル側も大胆なスケルトン構造になっているのが特徴。コラボモデルは、フェリペ・パントンいわく「1つのオブジェの中に時間と光がつまった、着用できるキネティックアート作品」という、可視スペクトル・コンセプトが、時計のさまざまな部分で表現されている。
具体的には、時計製造の世界では珍しい技術を使用し、ムーブメントの大型パーツ(ブリッジ)にレインボー調のカラーが施されている。これはシリコン粒子の立体的なPVDコーティングで実現されており、各個体はそれぞれわずかに異なる色を帯びるため、唯一無二の製品になるという。
ダイヤル中央の時分針も特殊な形状で、パントンの作品から着想を得た、稲妻のように意図的に歪んだ形状で、ここにもムーブメントのブリッジ同様のレインボーカラーがPVDコーティングで施される。
ほかにも、パントン作品で登場する白と黒のモアレ効果について、ムーブメントのブリッジ上部やダイヤルの一部にレーザー彫刻とラッカー技術で再現。ダイヤルのインデックスやカウンターもグラデーションが施される。自動巻きローターはブラックのサテン仕上げ。
ケースもパントンによる特別なデザインが施され、ベゼルはグリッド柄で、四隅には「Felipe Pantone El Primero」を意味する「FP#1」の文字が特印されている。El Primero(エル・プリメロ)はゼニスが製造するムーブメントの名前で、ナンバー1という意味。またユニークなところでは、ゼニスのロゴがダイヤルではなく風防に配されている。ストラップはブラックのラバーのほか、光の反射で虹色に光るストラップも付属する。
パッケージはハードカバーの本のように仕立てられ、表紙は特別に制作されたフェリペ・パントンのアートワークのミニチュア版になっている。
ムーブメントはエル・プリメロ 9004 自動巻きクロノグラフムーブメント。1/100秒の計測が可能で、センター針はクロノグラフ動作時に1秒で1周するのが特徴。振動数は時刻用で36,000振動/時、クロノグラフ用で360,000振動になる。12時位置にクロノグラフのパワーリザーブインジケーター、9時位置にスモールセコンド、3時位置に30分カウンター、6時位置に60分カウンターを備える。クロノメーター認定で、パワーリザーブは50時間以上。
ケースはブラックセラミック製。防水性能は10気圧防水。ケース径は44mm。