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呼吸・いびきを検知し、睡眠改善するスピーカー。新Google Nest Hub

Googleは16日(米国時間)、スマートスピーカー/ディスプレイ「Google Nest Hub」の第2世代モデル(2nd gen)を発表した。低音再生能力を強化したほか、安眠をサポートする新しいスリープ機能を搭載した。米国での価格は99ドルで、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリアで順次発売。日本での発売は「現時点では未定」(Google広報)としている

7型ディスプレイを備えたスマートスピーカー。新しいNest Hubのスピーカーは、Nest Audioと同じオーディオ技術により、初代Hubと比べて低音が50%増加。YouTube Music、Spotify、Apple Music、Pandoraなどの音楽やポッドキャスト、オーディオブックを部屋中に流したり、Netflix、Disney+(米国)、YouTube TVなどのサービスを楽しめる。

クイックジェスチャーを使って、画面に触れずにコンテンツの一時停止や再生に対応。Googleアシスタントによる音声操作にも対応し、アシスタント体験の一部はクラウドではなく、デバイスで直接実行するため、コマンドに対する応答も高速化している(米国のみ)。

また、新たに睡眠を理解・改善し、安眠をサポートする新機能「Sleep Sensing」を搭載。スマートフォンの「Pixel 4」でも採用された「Soli」レーダー技術による「Motion Sense」により、ディスプレイ近くの人の動きや呼吸を察知。その人がどのように眠っているか分析する。また、咳やいびきなどの睡眠障害や、Nest Hubのマイクと環境光・温度センサーを使い、部屋の光や温度の変化を検知できるため、「何が睡眠に影響を与えているのか」をより深く理解できるという。

毎朝、パーソナライズされた睡眠サマリーがディスプレイに表示され、Nest Hubに「Hey Google, how did I sleep?」と尋ねて、睡眠データをチェックできる。

Sleep Sensingのデータは、AndroidとiOSデバイスのGoogle Fitアプリとも連携。Google Fitアプリ上で、他の健康・ウェルネス情報と一緒に睡眠サマリーを確認できる。また、自分に合った就寝スケジュール提案なども行なわれる。

How Sleep Sensing Works on the second-gen Nest Hub from Google

なお、Sleep Sensingはユーザーが明示的に選択する(オプトイン)機能として提供され、咳やいびきの音声データはデバイス上でのみ処理し、Googleのサーバーには送信しない。

Sleep Sensingは、2022年まで無料のプレビュー版として提供し、将来的にはFitbitの睡眠トラッキング機能との連携を検討していくという。