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LINEで災害に備える。緊急時の連絡手段を改めて確認

2021年3月11日、東日本大震災の発生から10年を迎える。震災で連絡が取れなかった経験を元に2011年6月に誕生した「LINE」は、災害などの緊急時の「ホットライン」として活用するための方法を紹介している。

この機会に、緊急時の家族、友人との連絡手段やLINEの設定などを改めて確認しておこう。

緊急時の連絡網を作る

LINEのトークでは、相手に個別に連絡するだけでなく、複数人に同時に連絡をすることもできる。そのため、LINEがすすめているのが緊急時の連絡網の作成。家族や親戚、学校の同級生など、緊急時に協力するメンバーで、あらかじめLINEに「グループ」を作っておくと、いざという時の連絡網として活用できる。

グループの作り方(LINE)

自分の地域の防災速報をLINEで受け取る

自分の住む地域をLINEに登録すると、その地域の災害情報をLINEのトークで受け取れる。

「Yahoo!防災速報」と連携し、「避難情報」「地震情報」「津波予報」「気象警報」など9つの防災速報に対応。メッセージから速報の詳細を確認できる。最大3地点まで登録できるため、自宅のほか、勤務先や家族が住む地域の情報も受け取れる。

ノートの活用

避難場所や緊急時の対応など、大切な情報は 「ノート」にあらかじめ保存すると、いつでも見返せる。

また、大人数のグループの場合、「OK」「了解」などの返信でトークが埋まってしまう場合があるが、そうした際にもノートを活用し、ノートに投稿した連絡事項に対してコメントする形で返信すれば、投稿内容と一緒に皆の返信を確認できる。

ノート
グループでノート活用

位置情報を送信

LINEのトークやノート、タイムラインに位置情報を送って自分が今いる場所や集合場所などを正確に伝えられる。スマートフォンのGPS機能をONにしていれば、自分の居場所を表示し、そのままトークに送れる。

なお、災害時はスマートフォンのバッテリー消費を抑えるため、位置情報の送信時以外はGPSのOFFが推奨されている。

重要なメッセージを目立たせる

アナウンス機能を使うと、指定したメッセージをトーク画面の上部に固定表示できる。

集合時間や待ち合わせ場所、非常時用の荷物の場所など、一定期間目立たせておきたい情報などで活用できる。

言葉で伝えづらいものは写真を送信

具体的な集合場所を指定するときや、被害状況を共有するときなど、言葉だけで表現しきれないものは写真を送ることで相手に伝わりやすくなる。また、写真などは「Keep」に保存すれば、トークでの保存期間が終了した後でも、見返せる。

「ステータスメッセージ」で安否を知らせる/知る

「ステータスメッセージ」は、自分の名前とともに表示される短いメッセージ。

LINEで友だちになっている人全員が確認できるため、緊急時に「私は無事です」「○○に避難中」などと入力し、友だちに自分の状況を伝えられる。

「LINE災害連絡サービス」で安否を知らせる/知る

個別連絡をしなくても、LINEでつながっている家族や友だちと、お互いの安否状況を知らせあうことができるのが 「LINE災害連絡サービス」。

大規模災害などが発生すると、自動的にLINEユーザーに通知が届く。その中から(1)被害があります、(2)無事です、(3)災害地域にいません、の3つのボタンから当てはまるものを選択すると、LINEのタイムラインに 自分の状況が投稿される。

ヤフーとLINEでは、共同の取り組みとして、災害時および防災に役立つコンテンツを集約した企画「のりこえるチカラ」を開設。自身の避難場所を知り被災時に取るべき行動が学べる「スマホ避難シミュレーション」や、災害情報をLINEに通知する新「LINEスマート通知」を紹介するなど、防災についての企画を案内している。