「物理キー」の管理を顔認証で非接触化。パナソニックとクマヒラ

パナソニック システムソリューションズ ジャパンとクマヒラは、パナソニックの「顔認証APIサービス」を活用し、シリンダー鍵などの物理的な鍵の管理を顔認証で実現する、顔認証・鍵管理サービスの事業化に向け協業。開発、製造、販売を共同で推進する。

近年のオフィス・ビルでは、電気錠・ICカードやスマートロック、生体認証などの普及によるキーレス化が進む一方、非常時の対応用としては従来のシリンダー鍵などの物理的な鍵が使用され続けている。また、コストや利便性の点からキーレス化に適さない鍵も多く存在し、鍵の厳正な管理が求められる。

こうした背景をうけ、クマヒラは鍵管理機を用いた「鍵管理システム」を提供し、自動化しているが、本人照合時間の短時間化や本人確認の厳正化の他、鍵の保管、利用者の制限、履歴の記録などについては無人化が課題となっていた。今回、パナソニックのもつ「顔認証APIサービス」を使うことで、課題を解決し、共同で新たなサービスの事業化を実現する。

「鍵管理システム」は、鍵管理台帳をもとに行なっていた鍵の保管、使用者の制限、取り出しと返却の記録など、管理業務の手作業を自動化するもの。持ち運びができる小型タイプから、大規模管理向けの大容量タイプなどをラインナップしている。