低速ロボットで医薬品を配送。FujisawaSSTでパナソニックらが展開

神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)は、小型低速ロボットでエリア内の店舗から住宅へ商品を届ける配送サービスの実証実験を3月5日から実施する。期間は3月5日～26日の間の木曜日と金曜日。

実証実験は、パナソニック、アインホールディングス、Fujisawa SST協議会が協力。2台の小型低速ロボットを用いて、処方箋医薬品を「アイン薬局 FujisawaSST店」、冷蔵の弁当を商業施設「湘南T-SITE」から住宅に向けて配送する。屋外での小型低速ロボットによる医薬品の配送は国内で初の取り組み。

今回の医薬品の配送では、診察、服薬指導、医薬品の受け取りまでを非対面で完結できる。患者は、医師から電話等により診察を受け、アイン薬局の薬剤師からオンライン服薬指導を受けた後、小型低速ロボットが配達する医薬品を受け取る。

また、複数店舗と住宅をつなぐ配送サービスを提供することで、いつでもなじみのお店の味が自宅で楽しめ、買い忘れた日用品がすぐに自宅に届くなど、新たな体験価値の創出を目指す。オペレーターはロボット周辺の人と遠隔での対話が可能。必要に応じて、商品受け取りなどをサポートする。

2台の小型低速ロボットは公道を自動走行。ロボットは遠隔管制センターと無線接続されており、オペレーターが走行状態を確認しながら、自動で回避が困難な場合、遠隔操作に切り替えて走行する。