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グランドセイコーに創業140周年記念モデル、年輪模様で歴史と進化を表現

グランドセイコー「セイコー創業140周年記念限定モデル」(SLGH007)

セイコーウオッチは、「グランドセイコー」の新たなデザインシリーズ「Series 9」から、「セイコー創業140周年記念限定モデル」(SLGH007)を発表した。プラチナケースを採用した自動巻きの機械式腕時計で、価格は660万円。発売日は7月23日。世界で140本の数量限定販売。

「セイコー創業140周年記念限定モデル」は、セイコーの進化をダイヤルで表現したというモデルで、創業者である服部金太郎氏の先見の明や経営理念、革新性や進化を求める信条を継承し、デザインされている。長い歴史の中での技術やノウハウの蓄積、情熱を、大樹の年輪にイメージを重ね、有機的でダイナミックな模様としてダイヤルに施した。

そのダイヤルは、従来の型打ち模様よりも高低差を広げ、木目の溝にも数百カ所におよぶ細かい筋目加工が施されている。インデックスは18Kゴールドの削り出しで、6時位置には金無垢のインデックスを採用したダイヤルであることを示すSDマーク(Special Dial)が入る。

「Series 9」の特徴として、1967年に発売したグランドセイコー「44GS」で確立した、3つのデザイン方針と9つのデザイン要素からなる“セイコースタイル”を継承している。ケースはザラツ研磨による歪みのない鏡面と繊細な筋目で仕上げられている。ダイヤルのインデックスには深い溝が入り、存在感を高めたほか、伝統のドルフィン・ハンド(時分針)は力強い対比で識別性を高めている。ケースは重心を低く抑えることで腕馴染みが良くなるよう設計されている。

ムーブメントは、グランドセイコー専用の機械式ムーブメント「キャリバー9SA5」が搭載される。この次世代のメカニカルハイビートムーブメントは、高効率な「デュアルインパルス脱進機」、2つの動力ぜんまいからなる「ツインバレル」を搭載。毎時36,000振動というハイビートを実現しながら、パワーリザーブは最大約80時間を達成している。さらに独自の水平輪列構造で薄型化も図られている。

ケースはプラチナ950製。風防はボックス型のサファイアガラスで内面に無反射コーティングが施される。裏蓋はサファイアガラスのシースルーバック。革バンドはクロコダイルストラップで、中留はプラチナ950と一部が18Kホワイトゴールド。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧防水)。ケースサイズは外径40mm(りゅうず含まず)、厚さ11.7mm。ムーブメントの巻き上げ方式は自動巻(手巻つき)。時間精度は、静的精度で平均日差+5~-3秒、携帯時の目安は日差+8 秒~-1秒。石数は47石。