Amazon施設のソーシャルディスタンス監視技術が日本配備

Amazonは、従業員のソーシャルディスタンスを可視化してディスプレイに表示する技術「ディスタンス・アシスタント」を日本の物流拠点に配備した。ソフトウェアは一般公開されており、誰でもダウンロードして利用できる。

Amazonの「ディスタンス・アシスタント」技術は、カメラが捉えた映像から、リアルタイムで人と人との距離が確保できているかを表示するというもの。従業員が2m以上のソーシャルディスタンスを確保できているか、自ら確認するのに役立つという。すでに海外の施設で導入されており、日本でも配備された形。

Amazonは、この技術をフルフィルメントセンターやデリバリーステーションの人が集まりやすい場所に設置。カメラの前を人が通ると、モニターにはライブ映像が表示され、ほかの人が2m以内にいるかどうかを、人の周囲にインジケーター(円)と色で表示する。

具体的には、人工知能、拡張現実、機械学習などを活用してカメラに映る個人の動きを追跡し、周囲の人との物理的な距離を測定する。周囲の環境と人を区別できるほか、深度センサーを組み合わせることで、アルゴリズムが人と人との正確な距離を測定、モニター上にアラートを表示する。

Amazonはこの技術をGitHubで公開しており、規模の大小に関わらず、個人・企業が無料でダウンロードして利用できる。