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就職氷河期世代の就業支援でNTTとKDDIが協力

NTTとKDDIは、両社による「つなぐ×かえる」プロジェクトの第2弾として、リモートワークやICTのスキルに関わる研修や就業支援の取り組みを開始する。能力開発や就業に課題を抱えている高校・大学など既卒の50歳未満の人に対し、研修などで就業支援を行なうもので、16日から専用サイトで募集を開始する。

就職氷河期やリーマンショックなど、社会環境の変化が就労能力の開発や就業へ大きな影響を受けた就職氷河期世代は、新型コロナウイルス感染拡大などの影響もあり、失業やキャリアチェンジを余儀なくされる人が増加している。一方で、リモートワークが急速に浸透し、ICTを活用できる人材が求められていることから、NTTとKDDIが協力し、就業が困難な人の課題解決に取り組む。

応募者の性別や学歴、職歴などは問わず。プロジェクトでは、応募者に対してリモートワークスキルに関わる支援を実施。応募者全員が受ける「リモートワークスキル研修」は、ICT業界の基礎、ICTスキルの基礎などのプログラムで、Microsoft TeamsやOneDriveの使い方、生産性を上げるリモートワークのコツなどを紹介する。

また、500名を対象としたICTスキル研修は、2カ月間にわたりオンライン研修を実施し、資格取得を支援。Microsoft Office Specialist、ITパスポート、CCNA (Cisco Certified Network Associate)、CompTIA Cloud Essentialsなどの資格が対象となる。

さらに、リモートワークスキル研修、ICTスキル研修、キャリアカウンセリングまでの全プログラムを修了した人を対象に、NTTグループ、KDDIグループなどで300名超の雇用創出をめざす。

なお、能力開発支援の一部(研修プラットフォームの提供など)は、日本マイクロソフトが協賛している。

両社による「つなぐ×かえる」プロジェクトは、社会的課題の解決に取り組む社会貢献連携協定。2020年9月に第1弾として大規模災害時の船舶を相互利用した物資運搬で協力し、今回の就業支援が第2弾となる。今後は、「気候変動への対応」「スマホなどの健全利用」などでの協力を予定している。