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LIXIL、玄関ドアに後付けできる宅配ボックス「ATMO」。8900円~
2021年2月16日 12:51
LIXILは、簡単に後付けでき、ドアに馴染むコンパクトな宅配ボックス「ATMO(アトモ)」を開発した。2月16日から5月15日まで「Makuake」でプロジェクトを開始し、7月末までに発送予定。送料込み価格はATMO本体とOKIPPAのセットで13,800円、ATMO本体が8,900円。
ATMOは、自宅の玄関ドアに、工事不要で後付けできるコンパクトな宅配ボックスで、置き配バッグ「OKIPPA」と連携して利用する。ドアに馴染むデザインとし、マグネットや両面テープで手軽に設置できるため、一軒家でもマンションでも宅配ボックスの後付けが可能となる。
ATMO本体は142×64.5×295mm(幅×奥行き×高さ)の小型のボックスとなっており、カバーを開くと置き配バッグ「OKIPPA」が入っている。配達員がバッグを取り出し、荷物を入れてチャックを閉めてロック(南京錠)で施錠する。重量はOKIPPA込みで750g。
ジッパーを動かしても隙間ができない構造のため、ロックの鍵を持つ着荷主にしか開けることはできない。また、使用後は、バッグを元のサイズに折りたためるように、折り目加工が施されている。
宅配ボックスとしての機能はOKIPPAが担い、ATMOはOKIPPAを収納し、ドアに固定できるデバイスといえる。ドアに馴染むデザインで、マグネットや両面テープで手軽にドアに固定できる。また、賃貸マンションなどでは原状復帰が必要な場合に、塗装剥がれを防ぐマグネットシートも用意する。
不在時の宅配ボックスとして活用できるほか、最近の在宅ワークの増加により、「家にいても会議中で受け取れない」といったケースや、風呂や家事中など、「在宅しているが受け取りにくいケース」でもATMOで受け取れるようになる。そのため、配達員側でも再配達の手間を防げるとする。
配達員にOKIPPAが入っていることを示すため、ATMOに宅配ボックスを示すピクトを貼付しているほか、配達員用のマニュアルも用意。また、ATMOが宅配ボックスであると認知してもらうための普及活動にも取り組むという。
OKIPPAをATMOに収納するため、OKIPPAの退色や損傷を防ぐこともできるという。
また、OKIPPAアプリを使えば、配送状況、着荷報告が確認できるほか、OKIPPAの盗難補償サービスへの申込みに対応。加入無料で5,000円までの見舞金が受け取れるプランや、上限3万円で、100円/30日の「買い切り有料サポート」などが用意される。
LIXILがYper(OKIPPA)と協業した理由は、「すでに実績豊富で認知度が高い。LIXILがいちから作ると認知度を自分たちで高めて、また配達員に知ってもらうための活動も必要となる。OKIPPAはすでに配達員にも認知されているため、スピーディに展開するなら必要と考えた」とする。
また、今回Makuakeのプロジェクトは1,000台を販売予定。そのまま自社展開する予定はなく、今回のプロジェクトで使い方の課題や告知の問題などユーザーの声を集めながら本格的な事業化を検討していく。