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DNP、新型コロナワクチン用の超低温断熱ボックス

va-Q-tec Japanと大日本印刷(DNP)は、va-Q-tec AGが開発した医薬品専用断熱ボックス「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズの販売を開始した。電源を必要とせず、超低温を長時間維持したまま新型コロナウイルス用ワクチンなどの輸送を可能にする。

新型コロナウイルス用のワクチンは、長時間の輸送中でも品質を保持するために、-20℃や-70℃の超低温を維持する必要がある。また、今後のワクチン普及のためには、高品質かつ低コストで輸送することも求められる。

va-Q-tecは、酸素等の気体を通しにくいDNPの「ハイバリアフィルム」等を使った真空断熱材で保冷剤を覆い、一般的な断熱材より高い断熱性を実現。電源が不要な、超低温の長距離輸送を可能にする。

「-70℃以下」「-25℃~-15℃」「2℃~8℃」と、厳格な温度管理が必要な医薬品に合わせた温度帯の製品をラインナップ。4Lから240Lまで11種類のサイズを展開する。必要な温度帯に対して使用する手順が全て同じため、運用もしやすい。

-70℃以下に対応する製品

離島など、ボックスの返却が困難な地域には、使い切りのシングルユース品(-25℃~-15℃、2℃~8℃/4Lから74Lまでの5サイズ)も用意する。

マルチユースタイプ「va-Q-proof」(左)、シングルユースタイプ「va-Q-one」(右)
ソフトケースタイプ