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全自動で撮影するキヤノン「PowerShot PICK」。声でも操作

キヤノンマーケティングジャパンは、人の顔を自動で見つけ、シャッターチャンスを自動で判断して撮影する新コンセプトカメラ「PowerShot PICK」の、Makuakeでの購入申込受付を、1月29日に開始。スペックなど詳細情報を公開した。価格は40,900円から。発送は7月上旬開始予定。

PowerShot PICKは、周囲にいる人物の顔を認識し、自動で追尾、上下左右回転・ズームをしながら構図を調整する新コンセプトカメラ。スマホやカメラでは思い出の写真に撮影者が入っていないことがあるが、PowerShot PICKでは「この瞬間、自分も一緒に写りたかった」を可能にする。

使い方は電源を入れるだけ。自動で撮影を開始する。スマホアプリによるリモート操作や声によるボイスコマンド操作も可能。また、置く場所によって、ローアングルでは子供中心、高い位置だと全体など、撮る写真の傾向も変わるという。撮影した画像・動画はアプリで確認できる。なお初回起動時のみ、スマートフォンとのペアリングが必要。

使い方
電源ボタン
スマホアプリでリモート操作も可能

自動撮影の場合、静止画と動画も自動で判断。動き回っている場合は動画を撮影するといった判断をする。表情は笑顔などの良い表情を撮影するが、静止画は多めに撮るように設定されているという。動画の自動撮影は1回につき数十秒から2分程度。また人が多い時にはカメラがパンニングして、様々な写真が撮れるよう判断する。

ボイスコマンドは、静止画撮影の「Hello PICK!、写真撮って!」、動画撮影の「Hello PICK!、ビデオ撮って!」、自動撮影一時停止の「Hello PICK!、休んで!」、被写体変更の「Hello PICK!、他も見て!」の操作に対応。また動画撮影中は「Hello PICK!」の呼びかけで動作停止する。

ボイスコマンドによる静止画撮影

上下左右に回転する光学機構部の鏡筒制御は、パンが左右とも170度、チルトが下20度、上90度。

「Hello PICK!、他も見て!」と声をかけるとパンニングにより被写体を探す

ズームは光学3倍(19-57mm F2.8-5.0)で、パン・チルト鏡筒による手ブレ補正機構を搭載。最大4倍の電子ズームも備える。センサーは1/2.3型CMOSセンサーで、有効画素数は約1,170万画素、映像エンジンはDIGIC 7。ホワイトバランスとISO感度はオート固定。記録メディアはmicro SDカード。

カードスロット

ズームも自動で判断し、バストアップなど寄りを中心に撮影。1つのシーンの中で同じような写真ばかりにならないよう、画角に変化を加えた写真も撮影してくれるという。

そのほかアプリを通じて、「そろそろカメラの設置場所を変えてみませんか?」というメッセージや、倒れた際には「カメラが倒れていないか確認してください」というアラートを発信する。

撮影した写真や動画は、アプリで自動で選んでくれることから、チェックもスピーディとしている。またiOSのみ、人・期間を設定することでハイライト動画が作成される機能も備える。

サイズは60×60×90mm(幅×奥行×高さ)、重さは約170g。外部インターフェイスはUSB Type-C。底面には三脚ねじ穴を備える。

缶コーヒーのショート缶よりも小さい

価格は、本体と急速充電器のセットで40,900円。ベルボン製の、スティック状にしても使える三脚とのセットも用意しており、価格は42,900円。セットの三脚はスマホも装着できるため、本体とスマホをセットし、スマホでプレビューを見ながらの撮影もできる。なお価格はいずれも送料を含む。