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TransferWise、自動両替対応デビットカード。57通貨対応で手数料1/4
2021年1月26日 19:27
フィンテック企業TransferWiseの日本法人トランスファーワイズ・ジャパンは、「TransferWise デビットカード」の日本での提供開始した。個人や法人が外国通貨で支払いをする際の手数料等が少ない点が特徴で、50種類以上の通貨を保有でき、Mastercard対応のオンラインショップや店舗などで利用できる。
57通貨を保有・両替できるマルチカレンシー口座と連携するデビットカード。口座に保有する資金を使って、80カ国以上に送金できる。海外取引手数料は無料で、リアルタイムで低廉な為替レートが適用されるため、「各種デビットカードと比較して、手数料が最大で4分の1」で海外支出の手数料削減を見込めるという。
自動両替技術により、カードの使用時に最も有利な為替レートの通貨を自動で選択し、両替。支払い通貨を保有していなくても他の通貨からレートが有利なものを選択して支払うことも可能という。
口座開設後数分で、英ポンド、ユーロ、米ドル、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、ハンガリー・フォリント、ルーマニア・レイ、シンガポール・ドルの8つの現地の口座情報を取得できるため、現地住所の申告や現地支店への訪問の必要なく、世界24カ国以上で、現地で生活する人たち同様に、支払いや受け取りができるという。
カード取得には1,200円(個人の場合)かかるが、口座維持手数料等は不要。カードの停止や再開もアプリ上から行なえる。カードはMastercardコンタクトレスに対応する。
TransferWiseでは、海外駐在者/海外オンラインショップ利用者など、外貨の両替や保有、送金などが必要な人に訴求するほか、転勤や留学で海外に移住する人も、新しい国で住所証明を待たずにTransferWiseデビットカードを使ってすぐに生活できることなどをアピールしている。また海外旅行でも両替手数料を抑えられるという。
TransferWiseのアジア展開は、シンガポールに続き2カ国目。日本でも資金決済法の改正により、100万円以上の送金が可能になると見込まれるため、個人だけでなく法人需要も拡大すると予測。TransferWiseデビットカードの発行を期に、日本展開を強化する。