ニュース

厳しい寒さで電力需給が逼迫。節電を呼びかけ

日別電力量の推移 出典:電気事業連合会

電気事業連合会は10日、厳しい寒さにより、全国的に電力需要が大幅増となっていることから、日常生活に支障のない範囲で、照明や電気機器の使用を控えるなどの節電を呼びかけた。特に、3連休明けの12日は全国的に悪天候が見込まれ、電力需給がさらに悪化する可能性があるという。

1月8日には、西日本を中心に全国7エリアで最大需要が10年に1度と想定される規模を上回った。一方、供給面では、悪天候により太陽光発電の発電量が低下している。電力各社は、日ごろ稼働していない高経年化火力などの発電所をフル稼働させ、供給力を確保するとともに、広域的な電力融通を行なっているが、天候不順や寒さは今後も続くことが予想され、太陽光発電からの発電量も多くは見込めないとする。

また、高経年化火力発電所の稼働に伴いトラブルが発生するリスクや、火力発電の発電量の増加に伴い発電用燃料の在庫が少なくなるなどのリスクが高まっていることから、利用者にも節電を要請している。

各地域の電力需給状況については、各社が「でんき予報」で案内している。。