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JR東日本、新幹線に「リモートワーク推奨車両」。通話やWeb会議もOK

新しい働き方のイメージ(実際の車両とは異なる)

JR東日本は、新幹線車内でリモートワークを可能にする新幹線オフィスの実証実験を2021年2月1日から実施する。

新幹線の座席では通常、携帯電話などの通話は推奨されていないが、実証実験を行なう列車ではWeb会議にも対応できる通話可能な「リモートワーク推奨車両」を1両設定する。新幹線オフィス対象列車の利用に必要な乗車券、新幹線特急券を持つ人が利用可能で、追加料金などは不要。利用後にアンケートに協力するとJR東日本のシェアオフィス「STATION BOOTH」の無料利用チケットが貰える。

座席配置は、3人掛け席「A・B・C」と、2人掛け席「D・E」の座席のうちBとDを使用しないことで座席間隔をあけ、仕事に集中できるようにしている。リモートワーク推奨車両には座席指定がなく満席時は利用できないが、旅行中に一時的に利用するなどの使い方ができる。実証実験中は、個別の通信ルーター貸し出しなども実施予定。

期間は、2021年2月1日~12日と同2月15日~26日の月曜日から金曜日。対象列車は下記の通り。

【2月1日~12日:上り】
はやぶさ 108号 仙台(10:21)~東京(11:56)間
やまびこ 136号 仙台(10:41)~東京(12:48)間
はやぶさ 36号 新青森(16:17)~東京(19:32)間
はやぶさ 110号 仙台(17:21)~東京(18:56)間

【下り】
はやぶさ 103号 東京(7:56)~仙台(9:31)間
はやぶさ 17号 東京(10:20)~新青森(13:29)間
やまびこ 63号 東京(13:36)~盛岡(16:54)間
やまびこ 141号 東京(14:00)~仙台(16:06)間

【2月15日~26日:上り】
やまびこ 128号 仙台(8:39)~東京(10:48)間
やまびこ 136号 仙台(10:41)~東京(12:48)間
やまびこ 144号 仙台(14:44)~東京(16:48)間
はやぶさ 38号 新青森(16:38)~東京(20:04)間
やまびこ 156号 仙台(18:44)~東京(20:48)間

【下り】
やまびこ 127号 東京(8:08)~仙台(10:11)間
やまびこ 135号 東京(11:00)~仙台(13:04)間
はやぶさ 21号 東京(11:20)~新青森(14:43)間
やまびこ 213号 東京(16:12)~仙台(18:25)間
やまびこ 149号 東京(17:00)~仙台(19:04)間

実証実験から得られる利用者の動向や課題を元に、今後はさらに快適な新幹線でのリモートワーク環境を検討。リモートワーク環境だけでなく、輸送サービスにさまざまな付加価値を提供できるよう、次世代のサービス検討も進める。