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ハイヤー通勤しながら企業とオンライン面談。MONET「Showfar」
2020年12月22日 13:46
転職サービス「doda」などを運営するパーソルキャリアは、ソフトバンクやトヨタ自動車などの共同出資会社MONET Technologiesの協力のもと、個人がハイヤーで通勤しながら様々な企業とオンライン面談をし、キャリアの可能性を拡げる“HR×MaaS”実証プロジェクト「Showfar(ショーファー)」を、12月22日から2021年春ごろまで実施。プロジェクトへの参加者を募集する。
HRはHuman Resourcesの略で人材の意味。Showfarは、通勤時間を活用して様々な企業と気軽にオンライン面談をできる場を提供することで、個人のキャリアの可能性を拡げることを目的とする。
参加者の募集は2021年2月末ごろまでで、参加者の費用負担は不要。今後のキャリアについて悩みを抱えながらも、ゆっくりと考えたり、情報収集をしたりする時間がないという人を募り、参加者がキャリアの可能性を拡げることができるかを検証する。
Showfarの特徴として、「毎週1回ハイヤーで通勤できる」、「通勤中にキャリアの棚卸しができる」、「周囲を気にせずに企業とオンライン面談ができる」の3つを挙げる。
参加者は週1回、自宅から勤務先までドライバーが運転するハイヤーで通勤できる。コロナ下の混雑した電車での通勤におけるストレスや不安を払拭し、ゆったりとしたシートでリラックスしながら通勤できる環境を提供するとしている。
ハイヤーでの初回の通勤時には、車内に設置したビデオ通話が可能な端末を通して、パーソルキャリアの担当者がこれまでのキャリアについてヒアリング。履歴書や職務経歴書の作成を代行する。また、仕事に対する考え方や価値観などについてのインタビューを行ない、その内容をShowfarの実証プロジェクトに参画する企業に提供する。
参加者に興味を持った企業とは、通勤中にハイヤーの中でオンライン面談が可能。プライベートな空間で周囲の声や視線を気にすることなく、企業の担当者と話ができる。
協力する両社の役割は、パーソルキャリアが実証プロジェクトの実施主体、参加する個人・企業の募集、アプリ開発など、MONETが実証プロジェクトの企画支援、車内のレイアウトを変更して様々な用途で活用できる「マルチタスク車両」の提供など。
Showfarは、自動運転時代にはドライバーが不要になり、車内に完全なパーソナル空間が創出されることを見据えた実証プロジェクト。パーソルキャリアとMONETは、周囲を気にすることなく車内での時間を過ごすことを可能にする新たなモビリティサービスの実現を目指す。