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年末年始のコロナ対策、感染リスクが高まる「5つの場面」に注意
2020年12月2日 19:25
国は12月2日、年末年始の新型コロナ感染拡大を防ぐため、感染リスクの高まる「5つの場面」を中心とした、国民が知っておくべき情報をまとめた「感染リスクが高まる『5つの場面』年末年始特設サイト」を開設した。
これまでの感染拡大の経験、クラスター分析で得られた知見から、感染リスクが高まる「5つの場面」を提示。感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫が新型コロナウイルス感染症対策分科会により提言としてまとめられた。
特設サイトで挙げられている場面は、「飲酒を伴う懇親会」、「大人数や長時間におよぶ飲食」、「マスクなしでの会話」、「狭い空間での共同生活」、「居場所の切り替わり」の5つ。
飲酒を伴う懇親会は、気分が高揚するとともに注意力が低下し、また聴覚の鈍麻により大声になりやすいことから、リスクがあるとしている。特に敷居などで区切られている狭い空間における長時間・大人数での滞在、回し飲みや箸などの共用は、感染のリスクを高める。
大人数や長時間におよぶ飲食は、接待を伴う飲食や深夜のはしご酒も含めて言及。例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため感染リスクが高まるとして、注意を呼び掛けている。
これらの感染リスクを避けるため、飲酒をするのであれば「少人数・短時間で」、「なるべく普段一緒にいる人と」、「深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で」の3つをポイントとして挙げる。
そのほか、箸やコップは使い回わさないこと、座の配置は正面や真横はなるべく避けて斜め向かいにすること、会話する時はなるべくマスク着用することを推奨。また、感染症対策のガイドラインを遵守した店の利用を提言するほか、体調が悪い人は参加しないよう呼び掛けている。
マスクなしでの会話については、感染例として昼カラオケなどでの事例が確認されているという。また車やバスで移動する際の車中でも注意が必要としている。
狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されることから感染リスクが高まる。寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されているという。
居場所の切り替わりとは、仕事での休憩時間などの環境の変化を指す。休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されているという。
特設サイトでは、コロナ対策サポーターからの「5つの場面」に関連するメッセージやポスターを掲載。プロ野球元監督で解説者の梨田昌孝氏のメッセージ動画などを公開している。