JR東、高輪GW駅近くで出土の高輪築堤公開へ。明治初期の海上構造物

出土した築堤の一部

JR東日本は、品川開発プロジェクトの計画エリア内において、高輪築堤の一部とみられる構造物が出土したことを発表した。約150年前の明治初期に構築された構造物であると説明している。

高輪築堤とは明治初期に鉄道を敷設するため海上に構築された構造物。高輪ゲートウェイ駅の西側、国道15号や泉岳寺駅近く等で出土した。

築堤の出土箇所

2019年4月に品川駅改良工事において石積みの一部が見つかり、その後2019年11月の山手線および京浜東北線の線路切換工事以降、レールなどの撤去を行ない、2020年7月に高輪築堤の一部とみられる構造物が見つかったという。

出土した築堤の一部

現在は、港区教育委員会などの関係者と協議・調査を実施。今後については、築堤の一部現地保存および移築保存を通じた公開展示や、周辺地域を含めた歴史・地域文化を学べるプログラムの実施を検討する。また、一般の人を対象とした見学会を計画している。