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LINE、窓口に居なくても順番待ちができるミニアプリ

LINEは、「LINE」で役所窓口の順番待ち予約や混雑状況がわかる「順番待ち予約のためのLINEミニアプリ」を奈良県奈良市・熊本県熊本市・宮崎県都城市に提供開始した。あらかじめ窓口の混雑具合を知ることができ、窓口に居なくても順番が来たらLINEで通知を受け取れる。

窓口に設置された発券機で発券した整理券に掲載されているQRコードを読み取るか、LINE上で検索し、それぞれの市の「LINEミニアプリ」にアクセスすることで利用できる。各自治体のLINE公式アカウント内にリンクが設定されている場合や、窓口付近にQRコード記載のPOPが設置されている場合は、そこからもアクセス可能。

利用者は、「LINEミニアプリ」上で順番待ちの状況が確認でき、自分の順番が近くなった際にはLINEで通知を受け取れる。また、役所へ行く前に窓口の混雑状況を確認したり、窓口に行かなくても「LINEミニアプリ」でデジタル整理券を取得できる。ただし、市役所が定めた範囲のみで、奈良市、都城市では市役所から半径300m以内、熊本市ではこの機能は未対応となっている。

これにより、利用者は自分の順番が来るまで窓口で待つ必要がなく、「密」を避けながら呼び出しまでの時間を有効活用できる。また、自治体職員は窓口での受付や案内業務の負担軽減、効率化、新型コロナウイルス感染症対策が期待できる。

LINEは、自治体のスマートシティ化を推進する「LINEスマートシティ推進パートナープログラム」を7月21日に創設し、現在、約350の自治体が参加。その中で、LINEを活用した新規サービスを提案し導入自治体を募集する「公募型モデル創出事業」を実施しており、第1回目の事業として「順番待ち予約のためのLINEミニアプリ」の導入を希望する自治体を8月24日から9月4日まで募集していた。その中から今回、奈良市、熊本市、都城市の3市での導入が決定し、市役所のマイナンバーカード申請窓口で運用が開始されている。3市に対しては1年間無償で提供中。

10月から先行導入している都城市では、業務効率化やコロナ対策への効果が実感できたことから、導入窓口の拡大を検討しているという。