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セイコークレドール、「叡智II」瑠璃色磁器ダイヤルモデル。660万円
2020年11月13日 07:30
セイコーウオッチは「クレドール」より、創業140周年を記念した「叡智II」瑠璃色磁器ダイヤルモデル「GBLT997」を2021年1月22日に発売する。価格は660万円(税込)。
叡智は、クレドールが培ってきた技能と技術、日本人の感性に訴える融合として2008年に発売された。マイクロアーティスト工房の技能によって生み出され、日本人の感性に訴える美しさを突き詰めた「究極のシンプリシティー」を体現している。二代目モデルが叡智II。
GBLT997に採用されている「ポーセリン」と呼ばれる磁器ダイヤルは、ガラス質の釉薬を高温で焼成するため、溶けたガラスが表面張力で緩やかな曲面を作り出し、冷えて固まるとポーセリンならではの柔らかな表情となるのが特徴。クレドールロゴとインデックスは職人が手描きしている。
数十回の試行錯誤を繰り返し、白よりも焼成回数を増やすことで瑠璃色のダイヤルを実現させた。釉薬というガラス素材の特性から、見る角度や周りの明るさによって色彩の見え方が多彩に変化する。また、シースルーバックから見えるムーブメントに装着されたパワーリザーブ表示の針やねじは純鉄を焼くことで生まれる、濃紺の酸化被膜処理「テンパー(ブルースチール)仕上げ」となっている。
搭載されているキャリバー7R14は、「受」の輪郭や、ルビーやねじの埋められる穴の周りの面取り部が、どの角度からでも輝くよう、手作業によって鏡面の曲面形状に仕上げらている。
キャリバー7R14の「トルクリターンシステム」は、トルクの大きいスプリングドライブ特性を生かし、限られたエネルギーを有効に使い時計の持続時間を延ばす機構。トルクが大きいフル巻き上げの状態から約35時間の間は、動力ぜんまいのエネルギーを活用して、ぜんまい自らを巻き上げる。従来の7R系スプリングドライブよりも持続時間が約25%向上し、約60時間の持続時間を実現した。
ケースはプラチナ950。日常生活用強化防水(3気圧防水)を備える。ムーブメントはキャリバー7R14。巻上方式は手巻。パワーリザーブは約60時間。本体サイズは、39×10.3mm(外径×厚さ、りゅうず含まず)。時間精度は平均月差±15秒。