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ドコモ、「d払い」を強化。請求書払いや販促活用、テーブルオーダー
2020年11月5日 20:30
NTTドコモは5日、2020-2021冬春新サービス・新商品発表会を開催し、スマホ決済サービス「d払い」の新機能を発表した。新機能についての詳細は別記事にまとめているとおりで、「メッセージメニュー」「請求書払い」「テーブルオーダー」といった機能が追加され、11月下旬以降に順次提供開始される。
クーポン強化。お店の販促活用も
「メッセージメニュー」は、d払いやdポイントカードを利用した店のメッセージやチラシ、クーポンなどが届く機能。街の店でd払いやdポイントカードを利用すると、その店がメッセージメニューに自動的に登録され、店からのメッセージやチラシ、クーポンなどが届くようになる。メッセージは店ごとにタイムライン形式で表示されるため、簡単に内容を確認できるようになっている。
クーポン機能も新しくなり、d払いアプリやdポイントアプリから簡単に確認できるようになった。加えてクーポンの種類も増やされており、従来の提示型クーポンに加えて、条件に合えば決済時に自動的に適用となる決済連動型クーポン、1回で使用済みとなるもぎり型クーポンが新たに用意される。
なお、これらクーポンの利用については、当初は店舗がスマートフォンに表示されるコードを読み取る形でのみの対応になる。利用者が店舗のQRコードを読み取って決済する方式でのクーポン利用については今後対応を進めたいとのことだ。
そして、メッセージメニューの用意に合わせ、配布するメッセージやクーポンを作成したり、クーポンの活用状況などの分析を行う機能を提供するマーケティングツール「スーパー販促プログラム」の提供も開始する。
スーパー販促プログラムを利用する事業者向けに用意されるWebベースの管理ツール「ダッシュボード」では、顧客に配布するメッセージやクーポンを作成したり、利用状況や年齢、地域などの属性を指定してクーポンの配布先を設定するといったことが可能。サービス開始には間に合わないものの、今後テンプレートを選択するだけで簡単にクーポンなどを作成できるようにしたいという。
この他、過去に配布したクーポンの利用状況なども属性と合わせて確認できるようになっており、効果的な販促活動を支援できるとしている。
利用料は、加盟店の規模によって変わってくるとのことだが、1カ月あたり数万円から数十万円程度を想定しているという。スーパー販促プログラムは12月下旬より提供開始予定。
d払いも「請求書払い」
「請求書払い」では、電気、ガス、水道などの公共料金や税金など、請求書の支払いをd払いから行なえる。PayPayやLINE Payなどが対応しているが、d払いも同様の機能が追加されることとなる。
利用方法は、d払いアプリの請求書払い機能を起動し、カメラで請求書に記載されているバーコードを読み取るだけ。ただし、支払いはd払い残高からのみ可能となっており、dポイントを使った支払いはできない。また、請求書払いに対するdポイントの付与もない。
現時点で対応が確定しているのは、沖縄電力、関西電力、東京ガス、レモンガスの4社で、その他にもすでに多くの事業者や自治体などと対応に向けた協議を進めているとのこと。
テーブルオーダーも可能に
「テーブルオーダー」は、飲食店をターゲットとしたShowcase Gigの店内向けテーブルオーダーサービス「SelfU」を活用したセルフオーダー機能だ。d払いに用意される「ミニアプリ(予約・注文)」から店のテーブルに用意されるQRコードを読み取ることでメニューが表示され、客自身のスマートフォンから注文が行なえる。
またd払いを利用した決済も可能なため、注文から支払いまでを客のスマートフォンだけで済ませられるようになる。
テーブルオーダーは、個人経営の飲食店など中小規模の店舗での利用をターゲットにしているとのことで、12月下旬のサービス提供開始時には、「屋台屋 博多劇場」「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」「RF1 SALAD MEAL(コレド室町店)」など、全国の飲食店約100店舗から開始し、順次拡大する予定とのことだ。