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ファミマでRFIDタグを活用した食品ロス削減事業
2020年10月29日 20:10
経済産業省は、ファミリーマートとポプラの店舗において、RFIDタグを活用した食品ロス削減に関する実証実験を、11月2日から実施する。
経済産業省委託事業「令和2年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(IoT技術を活用したコンビニエンスストアにおける食品ロス削減事業)」(委託事業者:伊藤忠商事)の取り組み。
消費期限の短い商品(弁当・おにぎり等)の入荷検品時にRFIDを貼り付け、RFIDを読み込むことができる陳列棚(スマートシェルフ)を活用して、在庫状況や消費期限をリアルタイムで自動的に管理。販売期限・消費期限が近い商品について、ポイント付与や直接値引きによる販売を行なう。コンビニの店頭における省力化や食品ロスの削減・廃棄率の低下など、サプライチェーンの効率化・生産性向上を図る。
実験店舗は、ファミリーマート 京王プレッソイン池袋店、ファミマ!! ThinkPark店(大崎)、ポプラ 鬼子母神店、生活彩家 秋葉原駅前店。期間はファミリーマートが11月2日から30日、ポプラが12月7日から28日。
ファミリーマートでは、スマホアプリ「ecobuy」を活用。販売期限が近づいた商品の情報・在庫数・付与ポイント数をecobuyや店頭の商品棚サイネージで表示する。
対象商品購入者は、スマホにインストールしたecobuyから、商品購入時のレシートとRFIDタグ上のQRコードを撮影し、ecobuyポイントを申請。付与されたecobuyポイントは、dポイント、楽天ポイント、マイル等、他のポイントに交換できる。
ポプラ・生活彩家では、販売期限が近づいた商品をバックヤード用管理アプリで販売スタッフに通知し、別棚に商品を移動。スマホアプリ「No Food Loss」を活用し、値引き販売を行なう。
消費者に対しては、No Food Lossにて値引き販売を行なっている商品の情報・在庫数・値引き率を告知。対象商品購入時に、No Food Lossにて店舗に設置されているQRコードを読み取って認証を行なうことで、値引き価格で購入できる。
なおポプラではNo Food Lossをすでに導入しているが、実証実験では、通常時はNo Food Lossへの登録を行なっていない消費期限の短いおにぎりとサンドイッチを対象とする。
実験期間中は、ポスターやパネルを掲示して告知。実験の結果について、廃棄率の低下や省力化等に関する効果を検証する。