DNP、顔の表情がよく見える「超低反射フェイスシールド」。視界もクリア

大日本印刷は、「DNP超低反射フェイスシールド」を10月12日より発売する。光の反射を防止することで、装着した人の表情が見えやすく、視界も良好になる特徴がある。

コロナ禍での飛沫防止対策として、人の表情によるコミュニケーションが必要な手話通訳や接客、エンターテインメントなどの業界では、マスクではなく、フェイスシールドを着用することが増えている。しかし、従来のフェイスシールドでは光の反射による映り込みが多く、装着した人の表情が見えにくかったり、使用者自身も視界が妨げられたり、長時間の装着によって不快な気分になったりする課題があった。

本製品では、同社のディスプレイ用表面処理フィルムで使用されている技術を活用。シールドパネルの両面に反射防止処理を施すことで、着用者の表情がクリアでわかりやすくなるとともに、視界を妨げる原因となる表面反射光も大幅に低減している。

反射率は0.2％以下で、フェイスシールド表面は特殊加工により傷や汚れが付きにくい仕様。UV(紫外線)カット性能も持つ。

今後DNPは、反射防止機能に加え、高い意匠性、曇り防止、抗ウイルスなどの機能を付与したフェイスシールドを開発するほか、フェイスシールドにデジタル印刷やフォトプリントなど、さまざまな印刷を施すことで、コンサートやイベント、スポーツ観戦などと連動した各種グッズへの展開も進めていく。

本製品は、福祉や接客業、エンターテインメント業界、官公庁、自治体、教育機関などに販売するほか、フェイスシールドメーカーへの反射防止フィルムの販売も行ない、2021年に年間12億円の売上を目指すとしている。