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シチズン、会津漆とスイス機械時計が融合したカンパノラ「彪目金」
2020年10月5日 07:00
シチズン時計は、ウオッチブランド「カンパノラ」のメカニカルコレクションから、ブランド誕生20周年を記念して、80本の限定モデル「彪目金(あやめきん)」とレギュラーモデル「暈響(かさねきょう)」の2モデルを11月下旬に発売する。価格は彪目金が950,000円、暈響が900,000円。
会津漆の伝統工芸士、儀同哲夫氏による文字板と見返しリングを使用。すべて手作業によるもので、同じものは2つと存在しないという。
「彪目金」は「金虫喰塗り(きんむしくいぬり)」といわれる伝統技法を基にアレンジして仕上げた漆文字板が特長。はじめに、漆を塗った乾く前の文字板の上に菜種を敷きつめて乾燥させ、後にその種をはがす。種をはがしてできた凹凸に金粉を蒔いたあと、再度漆を塗り重ねて乾かし、最後に研ぎ出すことで独特の彪(ひょう)文様が現れる。漆を幾度も重ねた見返しリングにも、金粉を蒔いてある。
「暈響」は儀同氏の代名詞である濃紺の漆を文字板と見返しリングに使用。螺鈿細工をモザイク模様のように配置することで、万華鏡を通して覗くさまざまな形を人生に重ねて表現した。
両モデルとも、シチズン傘下のラ・ジュー・ペレ(La Joux-Perret SA)の自動巻き機械式ムーブメントを搭載。スイスの伝統的な機械式時計の技術と日本の伝統工芸である会津漆が融合した、20周年記念にふさわしい特別な時計としている。
ケースはステンレス、バンドはワニ革。ガラスはデュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)。日常生活用防水。
ムーブメントはCal.Y513。機械式(自動巻き/手巻き)で、駆動時間は最大巻上時で約42時間。本体サイズは42mm×14mm(外径×厚さ)。