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東急不動産とコクヨ、「コックピッド型」自宅内ワークスペース
2020年9月23日 18:51
東急不動産は、コクヨと協同開発した在宅ワーク向けオプション家具を備えたモデルルーム「テレワークモデル」を設置。コックピッド型やデイベッド型のワークスペース等を提案する。
テレワークモデルを設置したのは、ブランズシティ世田谷中町とブランズ浦和別所沼公園の2物件。東急不動産では新しい「住まい方」として、在宅ワークをより快適に行なうためのハード、サービスの開発、提案を進めており、今回のテレワークモデルは構想の1つを実現させたもの。
ブランズシティ世田谷中町では、壁面収納内にコックピッド型のワークスペースを製作。オンライン会議なども想定し、ワークベース内には壁面と天井に音の反響を軽減する吸音パネルを設置している。
上部にはLED照明を設置。また、座った際の正面の壁はマグネットボードになっているためメモを貼れるほか、付属のスマホスタンドでテレビ会議を行なえる。
リビングに面した洋室にはコクヨがオフィス向けに開発した高さ調整が可能なデスクを2台設置。子供と大人が並んで勉強や仕事をしたり、立ちながら仕事をするなど、家族が用途や気分に合わせて、必要に応じ高さを変えながら利用できる空間としている。
ブランズ浦和別所沼公園では、デイベッド型のワークスペースを製作。リラックスしながらWebセミナー閲覧や、資料読み込みなどの情報収集を行なえる、「クリエイティブな思考を巡らし広げる場」として開発したという。
スマホやタブレッドの利用シーンを想定したUSBコンセントを備え、また音の反響を軽減する吸音パネルを採用。下部は引き出し収納になっている。
リビングは、夫婦ともに在宅の場合の緩やかなプライベート性を持たせるため、可動式のパーテーションパネルでゾーンを分けられるほか、ダイニングテーブルには折り畳みブースを設けている。
東急不動産では、週2日以上テレワークを実施しているマンション居住者を対象としたインタビューを実施し、ファミリー・DINKS・単身世帯それぞれの声を収集。テレワークモデル開発計画に反映させているという。
今回のテレワークモデルでは、コクヨのオフィス家具の中でホームユースできる商品を選定し、インテリア性を損なうことなく快適な在宅ワークを実現できる空間づくりを実施。今後も両社は、マンション内におけるワークスペースの創出、ワークスペースのある生活空間の提案の検討を進める。