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出前館、複数クラウドキッチン併設のデリバリー旗艦拠点
2020年9月23日 12:02
出前館は、複数のクラウドキッチンを併設したシェアリングデリバリー旗艦拠点を、東京都江東区大島に開設する。第一期入居飲食店の募集を9月23日より開始、11月24日にオープンする。
クラウドキッチンとは、注文をインターネットで受け付け、注文が入るとシェフが調理をし、配達代行業者によって注文者へ配達されるデリバリーに特化したレストラン。テーブルや椅子がなく、イートインでの接客は行なわない。
出前館では、2018年よりフードデリバリー専門業態として事業トライアルができるインキュベーションキッチンプロジェクトを進めている。2020年4月には東京・学芸大学にクラウドキッチン併設型のデリバリー拠点に、「楽・食・健・美―KUROMORI」、「ラ・ブリアンツァ」といった飲食店を誘致し、出前に適した商品開発やマーケティングを合同で行ない、デリバリー配達の展開をしていた。
江東区大島にオープンする拠点では、3つのキッチンを備えた調理スペースと、飲食店の配達代行を行なうための自転車やバイク、配達員のオペレーション室を設置する。
店舗物件の確保や工事、厨房設備購入、人件費等のコストによる経営リスクを低減する形で事業トライアルができる店舗(厨房スペース)と販路(出前館への掲載)を用意。また、出前館が蓄積したデリバリーのノウハウを提供し、フードデリバリーとテイクアウトの専門店として店舗開業希望者の立ち上げをサポートする。
募集する飲食店は、法人・個人問わず、フードデリバリー主体の飲食店起業を検討している人が対象。施設面積は全体が186m2、3キッチンの内1キッチン部分が約20.4m2(厨房設備完備)。
施設利用料は月額18万円(税込)で、家賃、厨房設備利用料金、水道・ガス・光熱費込。デリバリー資材費などは飲食店負担。第1期の利用期間は11月24日から2021年5月23日の6カ月間で、期間終了後は次期新店舗が入居予定。募集期間は10月16日まで。