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イベント開催制限、9月19日から緩和。「大声」の有無で収容率を判断
2020年9月14日 20:16
政府は、新型コロナウイルス感染予防のために実施していたイベントの開催制限を9月19日から条件付きで緩和する。新たに設定される条件は11月末まで有効な目安とし、12月以降は改めて対応を検討する。
これにより、マスク着用など新たな生活様式を満たした上で、声を発しない屋内イベントでは収容人数を100%まで可能とするなど緩和措置を執る。
現在は、屋内イベントでは、観客の収容率は50%以内とした上で、人数上限は5,000人、屋外では十分な間隔(できれば2m)をとった上で上限5,000人とされていた。
これを、観客が大声で歓声、声援などを行なう事を前提としないイベントに限り、収容率を100%まで可能ととし、席がない施設の場合は適切な間隔を空けることを求める。
大声の歓声などを前提としないイベントとしては、クラシックコンサートや現代演劇、ミュージカル、雅楽や能楽、講談、落語、各種講演会、展示会、商談会など。映画館や美術館、博物館、動物園なども同様な考え方を適用する。
屋内で大声の歓声等が想定されるイベントについては、5,000人の上限は無くなり、最大で収容率の50%までを可能とする(席がない場合は十分な間隔を空ける)。ただし、上限人数は、収容人数が10,000人を超える施設の場合は、収容人数の50%、収容人数10,000人以下の施設の場合は最大5,000人までとし、収容率・人数上限のどちらか小さい方を限度とする。収容人数が最大5,000人の施設の場合は収容率50%が優先されるので2,500人が上限となり、人同士の距離を確保することが必要となる。
大声の歓声等が想定されるイベントとしては、ロックコンサートやサッカー、野球などのスポーツイベント、競馬や競輪、ライブハウスやナイトクラブにおける各種イベントなどが挙げられている。遊園地の絶叫系アトラクションなども同様。
屋外イベントについても、大声の有無を基にした考え方を適用。展示会や地域の行事など、大声を発しないイベントで、入退場の把握ができ、名簿等で参加者の把握などが可能なイベントに限って100%以内の収容率を認める。同条件でも大声を発生するイベントに関しては、収容率50%以内、十分な人と人の間隔(1m)を確保する必要がある。
また花火大会や屋外音楽フェス等、全国的・広域的なお祭りなどでは、入退場の把握や名簿等で参加者の把握が困難であることから、より慎重な対応を要請。開催にあたっては十分な人との間隔(1m)を確保し、困難な場合には開催について慎重に判断するよう求めている。
いずれも、あくまで従来からの感染予防措置が前提とされるもので、12月以降については、感染状況、イベントの実施状況を踏まえた上で改めて検討するという。