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NTTと三井不動産、映像解析による不審者追跡。顔が不鮮明でも体格などで判別

NTTコミュニケーションズと三井不動産は、都市における課題の解決や経済的な発展をICTによって可能とする「安心安全な街づくり」の実現に向けた検証を、9月18日から2021年2月末まで実施する。

愛知県名古屋市の久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリア(全長約900m、面積約54,500m2)における公園整備運営事業の一環として実施されるもの。公園内地下広場(旧もちの木広場)の防犯カメラ映像をNTT ComのAIで解析し、防犯や事故防止に活用。匿名化・統計化されたスマートフォンの位置情報データを使用して来園者の行動を解析し、施設運営やマーケティングにも活用する。

NTT ComのAI「COTOHA」の映像解析エンジン「Takumi Eyes」を使用してリアルタイム解析。「全身照合」「顔照合」機能により、顔がはっきり映っていない状況でも瞬時に人物を認識できるほか、「リアルタイム人物トラッキング」機能により、不審者の追跡や、迷子の捜索などにも対応できる。

「車いす・白杖の物体検知」機能も搭載し、サポートが必要な人の検知や、「転倒検知」機能による転倒・うずくまり動作の検知も行なえる。混雑状況を把握できる「人数カウント」機能も搭載。

また、データワイズとの協業により、スマートフォンの位置情報データによる来園者の散策状況などを、来園者満足度向上につなげる情報として活用。公園および周辺の混雑状況や、来園者の訪問頻度などの位置情報解析技術を、SaaS型ジオデモグラフィックダッシュボード「Datawise Area Marketer」で提供する。これにより各施設の来園者層の違いや、行動パターンの違いなどを解析し、サービス提供や施設運営に役立てる。

NTT Comでは、同社が提供する「Smart Data Platform」を基盤とし、今後も多くのパートナーと連携。対象施設を2021年春以降順次拡大していく。