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ドコモとファミマ、購買データ活用の広告配信新会社「データ・ワン」

伊藤忠商事とファミリーマート、NTTドコモ、サイバーエージェントの4社は、小売事業者の購買データを活用したデジタル広告配信事業に向けた新会社「株式会社データ・ワン」の設立で合意した。

データ・ワンでは、ファミリーマートや他小売事業者が保有する購買データと、NTTドコモの「dポイントクラブ」会員データや属性情報を利用して、オフラインデータとオンラインデータを統合。ID単位でのターゲティング広告配信や、商品購買までの効果検証が可能な広告商品を開発・販売する。

オフラインでの購買行動を可視化することで、顧客にとって最適な情報を提供しながら、様々なメーカーに効率的なマーケティング、ブランディングの手法を提供するという。

また、ファミリーマートやNTTドコモが保有するメディア(アプリ等)やポイントサービスなどを活用した新たな広告商品も開発・展開。企業におけるマーケティング活動の効果を最大化していく。

ファミリーマートは店舗や自社アプリ「ファミペイ」を活用して情報を提供し、店舗への送客や加盟店収益向上を目指す。ドコモは、同社のメディアでの広告配信とともに、広告主であるメーカー向けのdポイント販売やCRMソリューションを提供。広告事業の最大を目指す。

伊藤忠商事は、流通・小売業界のネットワークを活かし、データ・ワンとスーパーマーケットやドラッグストアなどの小売事業者とのアライアンス構築をサポートする。サイバーエージェントは、デジタル広告の運用・配信プラットフォームの開発ノウハウや、AI技術の研究開発実績を活用。広告主企業の課題解決やマーケティング効果の最大化に取組む。

データ・ワンの事業開始は2020年12月を予定。資本金は9.9億円。出資比率はアイエフピー(伊藤忠商事55%、ファミリーマート45%出資)が55%、NTTドコモが40%、サイバーエージェントが5%。