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「マイナポイント」スタート。キャッシュレスで5000ポイント還元
2020年9月1日 10:03
9月1日、「マイナポイント」事業がスタートした。マイナンバーカードをキャッシュレス決済サービスと連携させることで、チャージまたは買い物に対して、25%の“プレミアム”が付与される。上限は5,000円相当。
ざっくりいうと、2万円の買い物・チャージで5,000円相当のポイントがもらえるという政府のマイナンバーカードとキャッシュレス普及施策で、期間は9月1日から2021年3月までの7カ月。
マイナポイントの対象決済サービスとして選べるのは1人1サービスだけ。そのため、「プラス1,000円」など追加の“プレミアム”を付けて自社サービスの利用者獲得を狙う決済サービスも多数ある。
マイナポイント、5千円に“プラス”がもらえる決済サービスは?
「お得」な制度だが、利用のためにはいくつかのハードルがある。「マイナンバーカードの取得」「マイナポイントを予約」「マイナポイントの申込み」といった手続きが必要。これらについては別記事で紹介している。
マイナポイントってなに? 9月からの“キャッシュレスでお得”に備える
9月1日からはいよいよマイナポイントがスタート。本日以降の決済やチャージで、マイナポイントが付与される。ポイント付与の時期やポイントの種類は決済サービスによって異なっており、即日に付与されるものもあれば翌月のものもある。
なお、マイナンバーカードは家族一人一人に発行され、家族それぞれでマイナポイントを申込みできる。4人家族であれば、1人5,000円で合計2万円相当のポイント優遇が受けられる。
マイナポイントに登録可能な決済サービスは109種類。QRコード決済やSuicaなどの交通系ICカードの多くが参加しており、クレジットカードも楽天カード、三井住友カードなどが参加している。ただし、JCBなどは参加を見送っている。
まだ全然間に合う「マイナポイント」「マイナンバーカード」
8月22日の高市総務大臣の会見によれば、「マイナポイントの予約者数は400万人、申込者数は300万人を、超えたところ」で「8月30日時点では377万人が申込み」とのこと。マイナポイントの申込みに必要なマイナンバーカードの交付枚数は約2,420万枚だ。
なお、マイナポイントの予算規模は2,478億円で、利用者は「4,000万人」を想定。現在のマイナンバーカードの発行者よりも多いため、すぐに枠が埋まってしまうということは無さそうだ。
マイナンバーカードの発行には1カ月程度の時間がかかるが、マイナポイントの実施期間は2021年3月まで。マイナンバーカードを取得していない人も、まだ遅くないはず。また、セブン銀行ATMでの申込み対応や、9月からのテレビCM本格化など、スタートにあわせた普及啓発活動も増えてきた。決済サービスの選択肢は出揃ったと思われるため、あせらずマイナポイント対応の準備を進めてほしい。