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飲食店の電話予約を自動化し24時間対応「AIレセプション」

飲食店向け予約管理システム「ebica(エビカ)」を運営するエビソルは、LINEのAI電話応対サービス「LINE AiCall」と協働し、AI電話予約応対サービス「AI レセプション」を、10月1日より開始する。

これにより、飲食店は24時間365日、電話予約の受付が可能となり、「ヒトだからこそできる業務」に注力できる。一方で消費者は、店に電話がつながらないことがなくなるメリットがある。予約内容の確認なども対応する。

飲食店のネット予約は普及してきているものの、依然として全予約の50%以上を電話予約が閉めており、来店前日や当日ほど電話予約の比率が高いという。また、人不足や新型コロナの影響で経営効率の最適化という課題にも直面している。

「AI レセプション」は、エビソルの飲食店向けクラウド型予約管理システム「ebica」と連携して、電話予約を自動化するもの。ebicaは、エビソルが開発した業界初の「グルメサイトコントローラー」を搭載。グルメサイト経由やオウンドメディアなど、全ネット予約を一元管理でき、飲食店の空席情報をリアルタイムで反映できる。

ebicaとLINE AiCallを組み合わせることで、24時間365日の電話予約受付を実現する。

「AI レセプション」の電話口で応対するのは、AIスタッフ“さゆり”。消費者からの要望を汲み取り、抑揚のある「ひと」に近い自然な音声で電話に応対できる。コールセンターとも音声ガイダンスとも異なる、自由度の高い、「ひと」と会話しているような自然な音声応対を実現したという。

AIスタッフ“さゆり”がebicaの空席データを参照して予約を登録完了する。来店当日予約はもちろん、予約内容の確認にも対応。満席時には、希望時間前後の予約可能な時間帯や、近隣系列店の空席を案内する。

予約変更や、キャンセルなど、予約以外の内容で店舗に転送される際は、ebica上で消費者とAIスタッフ“さゆり”の会話履歴が確認できるため、店舗スタッフがスムーズに対応できる。

同サービスは、2019年11月より実用化に向けた実証実験を行なっており、1年間の開発期間を経て導入される。