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“ここが浸水したら?”を見られる「AR浸水シミュレータ」。ウェザーニュース
2020年8月21日 14:50
ウェザーニューズは、au向け「ウェザーニュース」アプリをバージョンアップし、浸水被害を疑似体験できる「AR浸水シミュレータ」を公開した。
AR浸水シミュレータは、今いる場所が浸水したらどうなるかを、スマホで疑似体験できるアプリ。目の前が浸水した様子を視覚的にわかりやすく表現することで、浸水被害をリアルに体験できる。
Android専用アプリで、起動にはGoogleのAR Core対応端末およびauMarket版ウェザーニュースアプリとAR浸水シミュレータアプリの両方が必要。利用には、auMarket版ウェザーニュースアプリを起動し、メニューよりAR浸水シミュレータにアクセス。スマホのカメラ機能を使用し、自分の目の前の景色が浸水した状況を映し出す。
浸水の深さは画面上で10cm単位で設定可能。浸水が50cmになった場合や1mになった場合、今見ている景色がどのように変化するのかをスマホの画面に可視化する。また、水流や水の色の指定もできる。
ユーザーの位置情報から、想定しうる最大規模の降雨で河川が氾濫した際の浸水リスクをシミュレーションする「現在地シミュレーション」が可能。ユーザーの位置情報と国土交通省が発表している洪水浸水想定区域データとを照らし合わせ、想定しうる最大規模の降雨により河川が氾濫した場合、現在地で想定されている浸水深を画面上に表示する。
例えば、銀座駅周辺では50cm、浅草駅周辺では1mの浸水が想定されているという。
いざという時の安全確保や避難計画の検討、家財道具や商品の移動など事前の浸水対策としての活用を想定。
また、ウェザーニューズが2018年に行なった調査では、西日本豪雨の際、「避難すべき状況」と認識していたにも関わらず避難しなかった人は全体の84%、その中の4割以上が避難しなかった理由として「自分の周辺は大丈夫だと思った」と回答したという。これに対し、見慣れた景色や目の前の景色に浸水の様子を重ね合わせることで、水害をより“じぶんごと”として捉え、防災意識の向上に貢献するとしている。
AR浸水シミュレータは、神奈川歯科大学歯学部の板宮朋基教授が開発した「Disaster Scope」の技術を活用している。今後は、iOSや他キャリアへの展開を予定する。