“アバター”でイベントに参加する「avatar MICE」。avatarinと三井不動産

avatarinと三井不動産は、遠隔操作ロボット「アバター」を使い、世界中から参加できるイベント開催を目指す「avatar MICE」の実証を開始した。参加者はネットワークに接続されたアバター経由でイベントに参加するもので、イベント主催者がインフラとしてアバターを活用できるカンファレンス施設を構築していく。

既存のカンファレンス施設とアバターを組み合わせた新しいMICE形態とし、現行のオンライン会議ツールでは実現が難しい新しい形のイベント実現を目指す。

実証第1弾は、金融庁と日本経済新聞社が主催する「BG2C FIN/SUM BB」。8月24日、25日に室町三井ホール＆カンファレンスで実施予定の一部セッションで、登壇者やチケット購入者を含む参加者の一部に向け、会場にavatarinが独自開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を設置する。

これにより、新型コロナウイルスの影響下でも、参加者には遠隔でのセッション参加やネットワーキングの機会、メディアパートナーには遠隔での囲み取材の機会を提供する。

今後は、日本橋三井ホールや宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI」等、日本橋エリア内での各種カンファレンス施設において「avatar MICE」を導入。イベント主催者がインフラとしてアバターを活用可能なカンファレンス施設として整備していく。「宇宙」分野の産業創造を目指す日本橋の街全体に、リアルとデジタルが融合した新たなコミュニケーションの形を提示していく。

newmeは、液晶ディスプレイやカメラと、移動用の車輪を備え、遠隔地から操作が可能なアバター。ディスプレイには利用者の顔を表示して、現地に居る人と双方向のコミュニケーションがとれる。ロボットは自分で所有する必要はなく、施設などに設置されたアバターを、専用のWebサイトやアプリからアクセスして利用する。